Pair Go RICOH CUP 2008 〜リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2008〜
大会レポート Tournament Report

大盤解説会場に、対局者4名が迎え入れられると、会場からは拍手喝采。そして、終局直前の「事件」が語られた。



河野「私が敗着を打ちました。ここに打っていれば、白の勝ちだった」

趙「当然と思われた一手で、ここに打っていたら、黒のこの大石が死んでいたのです」
誰も気がつかず、打った直後に河野天元が気づいた痛恨の一手だった。
趙「もし、正しく打たれていたら、いかに仲のよい大沢さんと僕でも、それは立ち直れなかったと思います(場内笑)

最後の最後にも波乱が含まれていた真相を知らされて、ともかくもこの大熱戦を戦い抜いて勝利した大沢・趙ペアと、最後まですばらしい粘りをみせた謝・河野ペアに、会場からは再び万雷の拍手が寄せられた。




◆・◆・◆


興奮と笑いの余韻が残る中、表彰式がはじまる。
優勝ペアには、矢崎日本ペア碁協会副会長から賞状、浜田大会実行委員長から500万円の目録とカップが、準優勝ペアには同じく矢崎副会長から賞状、浜田大会実行委員長から100万円の目録が送られた。謝・河野ペアは目録を譲り合い、場内からは暖かい笑い。いつまでも譲り合う二人に、浜田大会実行委員長は片手ずつ手渡した。(椅子に戻ってからも、なおも譲り合う二人に、場内からはまた笑いが巻き起こっていた)



優勝ペアに賞状授与・・・矢崎新二日本ペア碁協会副会長
優勝ペアに「リコー杯」と「賞金目録」授与
・・・浜田広大会実行委員長

準優勝ペアに賞状授与
・・・矢崎新二日本ペア碁協会副会長
準優勝ペアに「賞金目録」授与
・・・浜田広大会実行委員長

最後に、優勝ペアの喜びの声をご紹介しよう。
大沢「久々の優勝なので、嬉しいです」
――趙先生は、何度も頭を抱えられたり、遠くを見ていたりなさっていましたが、気になりませんでしたか?
大沢「申し訳ないなと思いましたが(笑)、私がどんな変な手を打っても、趙先生なら面白がってくださり、なんとかしてくださるという安心感がありました」


趙「大沢さんは、3回ぐらいビックリする手もあったのですが、2回ぐらい、いい方のビックリする手も打ってくれました。
僕が気がつかない手。そこから流れがよくなるきっかけになった手です」


――ペア碁で勝つ秘訣はなんでしょう?
趙「遠くを見るように」(一同笑)
――来年もお二人はペアを組まれますが?
大沢「やはり、治勲先生が、遠くを見るようにすれば、大丈夫だと思います(笑)」
趙「もう一回ペアを組めると思うと、一年の生きる希望が湧いてきますね(笑)」

決勝を飾るのにふさわしい華々しい碁を制した二人は、終始満面の笑みだった。
さて、来年は、どんなペアが誕生し、どんなドラマが誕生するのだろうか。



ライター:高見亮子




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