| ● リコー杯1998 組み合わせ決定 ● |
| トッププロ男女16組による夢の対局「リコー杯プロ棋士ペア囲碁選手権1998」の組み合わせ抽選会が去る11月18日、東京・飯田橋のホテルで開催された。今大会も東西の実力者が勢揃い。ペア囲碁独特の華やかでスリリングな対局が期待できそうだ。 |
| ● |
![]() |
|
「楽しませてもらいます」というベテランから「勉強させていただきます」という若手まで、趙治勲棋聖・名人・本因坊をはじめとして、ずらりと揃った男女の一流棋士32人がペアで対局する、年末の一大イベント。 前回優勝のペアは抽選なしで、ペアはそのままとなるルールだが、今回は知念」かおり三段がご懐妊。11月末が予定日ということで出場できず、前回ペアを組んで優勝した結城聡九段もペア抽選することとなり、参加者全員が抽選した。 |
| ● |
|
大竹英雄九段は「楽しい企画ですから、楽しませてもらう。今年も若手が優勝するのかな。女性軍のできいかんにかかっている」と語っていた。 この企画は勝つことより、参加することが楽しい」と話す依田紀基碁聖は、このところ着物姿での対局の勝率がいい。着物を着ることで「いい状態の時のことを思い出す」のだという。「着物を着たら要注意だな」という声が、さっそく会場からあがる。 親子ペアでこれまでも大会では大活躍、ぴたりと息の合ったところをみせてくれていた小林光一世界選手権者と小林泉美二段は、惜しくも今回別々のペアとなった。 「娘と組むとチームワークが良すぎると言われた。が、今回別々になったことで、私もさらに頑張ってみようかなという意欲が出てくる。娘も勉強になると言っていた」と、本大会の魅力を語った。 ペア戦で勝敗の鍵を握るといわれる女性陣は、司会の白江治彦七段の「誰と組みたいか」という質問に対して、岡田結美子四段が「どなたがきていただいてもいい」と話と、原幸子三段は「ペア戦はいつも迷惑をかけているので、パートナーの方に鍛えて欲しい」と。 穂坂繭二段は「いつもこの大会が終わると、強くなっているように感じる。実際にはな かなか強くなれないが…」と苦笑。 |
![]() |
| ● |
|
ひとつひとつのペアが決まる度に会場からは大きな歓声があがっていた。 ペアが決まり、さっそく健闘を誓い合った結城ー祷ペアは、結城聡九段が「我ながらすごい引きだった」と言えば、祷陽子三段も「結城先生と一緒にやりたかった」と、最初から息の合ったところを見せた。 すでに会場では、どのペアが今回の優勝をさらうのかが話題の中心。 大竹英雄九段が、1回戦の対局が決まったところで、大胆予想。まずは自身のペアについて「女性軍に引っ張られて、相当にいいですね」と笑いを誘ったあと、「本命は結城ー祷ペア、対抗は片岡ー西田ペア、ダークホースは加藤ー矢代ペア」と読みを披露。「こうしてプレッシャーをかけておけば自分達の優勝は間違いないでしょう」と、最後まで笑いを誘う。 |
|
| ● |
| 本大会を協賛する、(株)リコーの浜田会長も忙しい合間を縫って参加。「私自身、こ の大会を協賛するまで、ペア碁を打ったことがなかった。ペア碁は、勝つと倍うれしく、 負けても半分しか悔しくないと聞いていたが、先月打ってみたら、3倍楽しく3倍勉強に なった」と話し、12月6日からの開幕に期待を込めていた。 |