リコー杯プロ棋士ペア囲碁選手権
report
■リコー杯 1・2回戦
さて、一回戦で最初に勝ち名乗りをあげたのは、祷・趙(治)ペアだった。対局開始から30分もたっていなかったが、知念・今村ペアを相手に序盤で左上隅の大石を召し取って投了に追い込んだ。
「イヤー、何だかバカにうまくいっちゃったね」という趙王座の隣で、祷五段がニコニコニコ…。

続いて終了したのは、小林(泉)・山下ペア対杉内・大竹ペア。最年長ペアと最年少ペアの対決を制したのは、経験豊富な杉内・大竹のベテランペアだった。小林・山下ペアは強いもの同士で、優勝候補とも目されていたのだが…。
小林「負けたのはしょうがないと思います。だって大竹先生と杉内先生、息ぴったりなんだもの。強すぎます」
山下「いや、僕が合わせられなかったのがいけないんです。僕、人に合わせるのが苦手で…。でも、僕たち若いから次に頑張れば大丈夫。いいんです」
大竹九段は力強くガッツポーズ。「優勝候補、倒しちゃったよ」

一回戦の結果は、report1.htm をご覧ください。
一回戦を制したのは、ベテラン勢だった。一回戦に負けては後がないとあって気合が入ったものだろうか。敗者ペアはペアポイントの低いペアばかり。なので、一回戦の終了時点では、準々決勝に当確のペアも、逆に不当確のペアも出ないという状況になった。
敗者組も次の一局に勝てば芽が出るし、勝者組は次で負けるとまず年齢ポイントの関係で危ない。二回戦が終わるまで、どのペアが勝ち上がるのかが読めないという面白い展開になったわけだ。