リコー杯プロ棋士ペア囲碁選手権
report
以上、準決勝戦に進むことになったのは、次に挙げる四ペアである。
 小西・王立誠ペア
 吉田・小林ペア
 梅沢・石田ペア
 祷・趙ペア
敗退したペアも実に悔しそうな様子。
「ほとんど勝ってたよね」
と、悔しそうに振り返る。いつもは自問自答するのだろうが、この日ばかりは別。相槌を打ってくれる相棒がいる。
さて、いよいよ準決勝戦。 ご覧のとおり、男性陣はベテラン勢ばかりという結果になった。 「経験と忍耐力があって、若い人と違って自分の打ちたい手より、相手に合わせた着手が選べるからでしょうかね」と、レドモンド九段が分析。 女性陣もいずれ劣らぬ実力者ばかりだ。
黒番:梅沢・石田ペア
白番:祷・二十五世本因坊治勲ペア
結果:222手白中押し勝ち
序盤から白は地を稼ぎ、黒が模様を張る展開に。上辺で攻め合いになったが、白がうまくシノいだ。途中、黒が一歩リードという場面もあったが、中盤以降に失敗が続き、勝負がついた。
黒番:小西・王ペア
白番:吉田・小林ペア
結果:228手白中押し勝ち
ナダレ定石でスタート。中盤で王棋聖が用心深い一手を選んだことから、白に右辺へ回られて苦戦することに。その後、黒が巻き返した場面もあったものの、最後は大差で勝負がついた。 対局前、吉田七段に「先生、あんまいじめると一年口きいてあげへん」と脅かされていた王棋聖。吉田七段の気迫に押されたのか、着手が堅くなってしまったようだった。