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抽選会の司会は今年も日本テレビの鷹西美佳さんが担当した。自らも碁石を握る囲碁ファンである。
まずは、主催者側を代表して吉國一郎財団法人日本ペア囲碁協会会長が挨拶に立った。
吉國氏は戦前、日本棋院が溜池に構えていた時分から昭和囲碁界を長きに渡って見守ってきた。
その経験から、国際化が進む現在の囲碁界を語り、ペア碁の役割について述べた。
「欧米では囲碁の大会では必ず同時にペア碁も行われるそうです。競技としての定着はむしろ欧米での方が 進んでいるのかもしれません」。
何事も男女や夫婦で参加する棋風の強い国柄、 ペア碁が囲碁普及に果たしている役割は大きいようだ。
また、本プロペア碁については「32人のトッププロが並ぶ様子はアマチュアファンにとってはこたえられない。今年もおもしろい組み合わせ、おもしろい棋譜が誕生するように期待しています」と締めくくった。
続いて挨拶に立ったのは本大会のスポンサーで大会実行委員長を務める(株)リコー代表取締役会長・浜田広さん。
「今回で記念すべき十回目となりました。出場選手の名簿を見て思ったのですが、ベテランのビッグネームと 新進気鋭の若手棋士がほどよく半々という感じです。まさにベストメンバー。華やかなオールスター戦が楽しみです」