report
では最後に準々決勝進出を決めた8組の感想と意気込みをお伝えしよう。
予選2連勝で予選を突破したペア4組
小林泉美 苦しかったけれど、苦しくなってからの方がなぜか息が合うんですね。苦戦を制しての進出です」
山下 本当に二局とも苦しい碁で、僕はあきらめ気味だったんですけれど隣で泉美さんがまだまだあきらめていない様子なので・・・。それで奮起して勝つことが出来たんだと思います」
小林女流名人・女流本因坊と山下棋聖ペア
岡田女流最強位と張本因坊・王座ペア
岡田 私は必殺の時間つなぎで本因坊頼みでしたが、来週も打てることになって嬉しいです」
はい、二局ともうまく打てたかなあ、と思います」
大澤 結城先生がやさしくしてくれて、隣で打っていて心強かったです」
結城 お互いに頑張る碁なので息があったのかもしれません」
大澤女流鶴聖と結城九段ペア
佃四段と林名誉天元ペア
最初の一局はまったくダメな碁だったのに、ひっくり返してしまって相手に申し訳なかったです。林先生のお陰で落ち着いて打つことができました」
一局目、投げ場を求めていたのに勝ててしまって・・・。そのツキで二局目も勝ててしまいました。佃さんのパワーのお陰かもしれません」
1勝1敗で予選を突破したペア4組
加藤(朋) 悪手ばかり打ってしまったんですが、よく趙さんは辛抱してくれたと思います」
趙(善) 最近、僕、一対一じゃ勝てないんです。今日は二人だったから勝てました。 この大会、どこまでいければ来年シードになるんですか。えっ、優勝ペアだけ? それじゃあ、優勝するしかないですね」
矢代 最近、手合いで負けてばかり。勝ち運に見放されていたので今日勝ててとても嬉しいです」
矢代さんはとても気合がいいんです。僕も最近伸び悩んでいますから、今日の結果を一人の碁でも生かしたいですね」
せっかく趙先生と三年連続組めることになったので一日目で終わりたくなかったんです。ホッとしました」
二十五世本因坊治勲
僕たちはもう優勝以外は考えてませんから。他のペアとは心構え違います」
青木 大竹先生が9路盤だけは嫌だとおっしゃっていたんですが、9路盤を制して進出することができました。大竹先生はとてもやさしくて・・・」
と、言い始めたところで隣にいた二十五世本因坊治勲から「本音を言ったら」とのアドバイス。
実は大竹九段は所用により表彰式を欠席していた。
青木 はい、実は結構、落胆を表に出されるのが隣でよく感じられまして」
で、一同爆笑。
なお、ベストドレッサー賞は二人とも和服でビシッと決めた杉内・依田ペアが2位に2倍以上の票差で受賞。
滝ペア囲碁協会理事から賞品を手渡される杉内八段
ベストドレッサー賞を受賞した依田名人、杉内八段
ベストドレッサー賞抽選
和やかに一、ニ回戦は終了した。
次回12月13日(土)に行われる準々決勝戦もどうぞお楽しみに。
(記・石井妙子)