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開場を待つ人々 パンフレットを手に入場
決勝戦に残ったのは、やっぱり!
12月13日(土)東京、恵比寿ザ・ガーデンプレイスにてリコー杯プロ棋士ペア囲碁 選手権2004、準々決勝・準決勝戦が行われた。
ベスト16ペアからなるトーナメントを勝ち上がり決勝戦に名乗り出たのは、前評判どおり祷陽子五段・二十五世本因坊治勲ペアと小林泉美女流本因坊、女流名人・山下敬吾棋聖ペアの二組。大会の模様をお伝えしよう。
勝敗表
トーナメント表
準々決勝戦に勝ち残ったのは16ペア。前回は32ペアが参加していたので、その半数となり、対局前の控え室はざわめきが減った分、ぐっと緊張感が増したように感じられた。
皆、少し固くなった表情。
「ここまで来たからにはやっぱり勝ちたいよね」と、ささやき合う。そんな中、仲良く並んで詰め碁を解いていたのが、張、小林泉美の婚約者二人。今日はそれぞれ別のパートナーと組んで戦うのだが、一回戦を勝つと準決勝戦で戦うことになる。
まもなく二十五世本因坊治勲がやってくると、いっせいに「おめでとうございます」の声。
実は二十五世本因坊治勲、先週の土曜日に本大会に出場した翌日、早朝に韓国へ飛び三星杯の決勝三番勝負を打ち、見事、優勝を決めたばかり。
前日に韓国から帰国して、この準々決勝戦に参加するハードなスケジュールである。「お疲れでしょう。今日はお手柔らかに」の声に「いえいえ、今日の勝負こそ負けられませんよ」と切り返す。
まもなく対局開始となった。
開会式に臨む出場棋士の面々