リコー杯プロ棋士ペア囲碁選手権2005
report
武宮九段は「強そうなところは加藤朋子・依田ペア、それに鈴木・柳ペアもいい線いくでしょうね。柳がやさしい男だからね。小西・石田は小西さんがしっかりしているから目があるかも。梅沢・王銘は棋風は似ているから波に乗れば・・・。でも多分、乗らないでしょう(笑)。青木・三村、うん、ここはいい。強そうだね。加藤啓子・王立誠は、王くんの碁がむずかしすぎるからなあ・・・。矢代・小林は何と言っても粘り強そう。小川・趙、これは無理(笑)。棋風が違いすぎます。大沢・今村は悪くないねえ。万波・高尾はすごくいいよ。ここは優勝候補です」

また、石田芳夫九段の予想は、
「やはり去年の優勝ペア、小林・山下が優勝候補でしょうね。対抗馬は万波・高尾ペア。ここは相当行くと思います。行かなかったら、よっぽど二人の間に亀裂が入った時だけでしょうね。続く候補は、加藤朋子・依田紀基ペア、加藤啓子・王立誠ペアかな」

続いて壇上に各ペアを代表して、万波・高尾ペアと大沢・今村ペアが立った。

万波「初出場なんですが、本当に嬉しいです。春に素敵なパートナーと結婚された高尾先生ですが、ペア碁では私も、いいいパートナーとなりたいです」

高尾「ペア碁は二回目の出場になるんですが、前回は確か二連敗でした。ですが、私も今年、結婚しまして多少、女性のあしらいを知ったはず。今年は頑張れそうな気がします」

大沢「去年は結城先生と組みました。すごくやさしい先生で・・・。今村先生もそれに負けないやさしい先生と思います。せめて、あまり迷惑をかけないようにしたいです」

今村「確かこの大会は今まで過去に三回ぐらい関西棋院の棋士が優勝してますよね。今年はそろそろ、また関西棋院がとってもいい頃ではないかと期待してるんです」

また、会場にいた他の棋士も一人ずつ抱負を語った。

羽根棋聖
「私はいつも二連敗ばかりなのですが、今年は二連勝の気持ちで臨みます」
鈴木歩
「この棋戦に出られるのは光栄なことです。柳先生は日ごろから若手の面倒見がいい先生です。もし変な手を打ってもやさしくフォローしてもらうことができそうです。でも、なるべく足を引っ張らないようにしたいです」

「今まで三年連続して趙先生(二十五世)と組んでいただいたんですが、今年は加藤先生。師匠と同じ木谷門下の大先生です。楽しみにしています」
加藤啓子
「残念ながら去年は成績が届かなくて出られませんでした。今年、この場にいられることができて、本当に幸せです。立誠先生の碁は難しくてついていくのは大変だと思いますが、個人的に大好きな尊敬する先生なので、なんとか頑張りたいと思っています」
小川
「趙さんとは木谷門下の兄弟弟子です。私のほうが先輩なので、遠慮があって趙先生のほうが大変かな、と思います。なんとか頑張りたいです」

今年、誕生したユニークな組み合わせ。皆さんの予想はいかがでしょうか。