リコー杯プロ棋士ペア囲碁選手権2005
report

最後に、この日の打ち上げの席での、対局者たちの挨拶を紹介して、北京対局のご報告をしめくくることにする。

打ち上げパーティでのインタビュー
青木
「決勝戦は、悪い碁を逆転したので、嬉しさも倍増です。一日に公開対局を二局打つのは初めての体験でしたが、会場の拍手や盛り上がり方が日本とは全く違い、いい雰囲気の中で楽しく打つことができました。来年も、(優勝したので)三村さんとのペア。今年、三村さんのことがよくわかったので、来年はもっと私たちのペアは強くなると思います。連覇を狙いたいです」
三村
「優勝は本当に嬉しい。決勝戦は、少し相手に申し訳なかったのですが・・・。エキシビジョン対局は、めったに打つ機会のない聶先生と対局することができ光栄でした。振り返ると、一回戦から今日の決勝まで、全て逆転勝ち。どんなに悪くても勝ってしまうので、青木さんとは前世で縁があったとしか思えません。今年初めて参加したのですが、ペア碁がこんなに楽しいとは知りませんでした。青木さんとのペアを意識しながら、これからの一年間を過ごしたいと思います」

加藤「今日の結果は残念でした。でも、立誠先生とたくさん打つことができ、勉強になりました。また、北京にこられ、おいしい料理も食べることができ、本当によかったです」

王「よく決勝までこれたなと思います。決勝は負け方がつらかったのですが、これをバネに他の棋戦もこれから二人でがんばりたい。今、加藤さんともそう話していたところです」


徐「リコーさんに感謝します。今日の対局は、波があり、観る方たちは楽しかったでしょうが、私は聶先生にダメージを与え申し訳なかったです。聶先生はつらいでしょうが、でも私はもっとつらい。なぜなら、対局の内容はやはり質が高くなくてはならないと思うからです。リコーさんが中国にもペア棋戦をつくってくださるなら、もう聶先生につらい思いをさせないようにがんばります」

聶「徐さんは、私がつらい思いをしたと話していましたが、きれいで若い徐さんとペアを組めたのですから、私は少しもつらくなどありません。つらいのは、『少しだけ』(注/ここだけ日本語でした)。また、これを機に、これから中国でペア碁が盛んになり、日中の交流がさらに盛んになることを思えば、私の少しのつらさなど、何ほどのものでもありません」


優勝ペア表彰



(財)日本ペア囲碁協会より表彰状授与
滝裕子 (財)日本ペア囲碁協会理事

リコー杯授与
浜田 広 (株)リコー最高顧問

優勝賞金500万円の目録授与
浜田 広 (株)リコー最高顧問

準優勝ペア表彰


(財)日本ペア囲碁協会より表彰状授与
滝裕子 (財)日本ペア囲碁協会理事

準優勝賞金100万円の目録授与
浜田 広 (株)リコー最高顧問


リコー杯2005
優勝
三村智保九段・青木喜久代八段ペア
おめでとうございます!