昼食休憩の後は、本大会の人気イベントでもある親善ペア碁対局だ。参加選手たちは、お国の民族衣装に着替えて登場。午前中の緊張した雰囲気とは一転し、会場は明るい彩りと笑い声でいっぱいになった。記念写真を撮り合う光景があちこちで見られ、中には鏡に自分の姿をうつして堪能している選手も……皆、自然に笑顔になってしまうようだった。
今年の親善ペア碁対局には、羽根直樹本因坊、二十四世本因坊秀芳、小川誠子六段、今村俊也九段、山田規三生九段、謝依旻女流本因坊・女流名人、高梨聖健八段ら大勢のプロ棋士もボランティアで参加して、中国から王汝南八段、中華台北から周俊勲九段もかけつけてくださり、会場はますます豪華だ。壇上で紹介された棋士たちは、一言ずつごあいさつ。瀬戸大樹七段は「今日、トルコのとてもきれいな女性とペアを組め、僕はラッキーです。皆さんも楽しんでください」と、本当に幸せそうに話し、会場の笑いを誘っていた。
今年初参加のグアテマラペアは「この衣裳はマヤ文明のもの。日本と共通点が多いでしょ。だから、ぜひ紹介したいと思って」とにこやかだったが、重厚な衣裳なため思わず、対局前に「暑い!!」。対戦相手が一生懸命センスであおいであげるひとコマも。
潘坤ト初段は、「ペアになった韓国のイさんは中国語を勉強していて、対戦相手になった、やはり韓国のソンさんは日本語を少し話せるんですよ!」と興奮気味。こちらは3ヶ国語が入り交じりながらの団らんだ。
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