リコー杯プロ棋士ペア囲碁選手権
report
■リコー杯 1・2回戦
呉清源九段が審判長
12時よりいよいよ開会式。すでにファンがたくさん見えていて、会場は早くも立ち見が出るほどだった。

本大会会長の吉国一郎日本ペア囲碁協会会長の挨拶に続いて、司会者より審判長が紹介された。審判長はなんと呉清源九段。名前が紹介された途端、会場はどよめいた。
今年87歳になる呉九段だが、しっかりとした足取りで舞台中央に進んだ。よく通る声で、ご自分が30年前にアメリカに囲碁普及に赴いた際の話をされ、「欧米は何事も男女で行動するのが基準。なので男女で出来るものでないと流行らない。ペア碁はその点で非常にすぐれており、海外普及に役立つ。また、同時に女性の囲碁普及も促してくれると思う。これからも世界共通の楽しみとして囲碁が広がっていってほしい」と述べ、会場からは大きな拍手が沸き起こった。