リコー杯プロ棋士ペア囲碁選手権
report
■リコー杯 1・2回戦
いよいよ対局開始。
審判長・呉清源九段が対局開始を宣言、いよいよ一回戦の火ぶたが切って落とされた。
会場には8ヶ所の対局コーナーが点在し、観戦者はすべての対局を順繰りに見て回ってもよし、贔屓の棋士の対局をつきっきりで見てもよし。
ロープは張られているものの、手を伸ばせば届きそうなところで棋士が碁盤に向かっている。こんなに間近で棋士の対局姿を見られるのは本大会だけだろう。しかも参加する棋士は、男女16組、計32人。これだけの人気棋士が一堂に会することはまずなく、壮観だ。
会場にはたくさんのファンが見えていたが、元気のいい男の子三人組みがいたので話を聞いた。三人とも西東京市柳沢中学校の一年生、碁を始めて一年足らずだが学校の囲碁部に週三回は通っているそうだ。「碁は楽しい。何で楽しいのかわからないけれど楽しい」。親は揃って碁を打たないそうで、この大会には碁会所で知り合った「大人の人」に連れてきてもらったという。「こんなに棋士がいっぱいいてビックリ」、「歩くだけで気を使っちゃう」と、興奮気味だ。大好きな先生は、「立誠先生」、「依田先生」、「趙先生」といろいろ。最近、漫画の影響もあって囲碁部に入る人が増えてきたが、「女の子はほとんどいないからペア戦はできないなあ」。ペア戦をやってみたら女の子も増えるかもよ、といったところ。「うーん」と、モジモジしていた。