準々決勝戦を制したのは |
12時30分、いよいよ試合開始。先週に引き続き、今回もたくさんのファンの方がすでに会場を埋めていた。 |
マイケル・レドモンド九段のコールで、対局開始。前回同様、ファンは自由に会場を歩き回って観戦することが出来る。ロープで仕切られているとは言え、すぐそこで、息遣いも間近に棋士の対局しているのだ。こたえられない。 |
また試合会場の隣では、これも前回同様、マイケル・レドモンド九段、聞き手・岡田結美子五段による大盤解説会が行われた。リコー杯は、記録係が棋譜を取る際、紙ではなくパソコンが用いられる。なので回線を通じて,会場内にある全てのテレビモニター画面にすぐさま映し出すことが可能だ。大盤開設会場でも、使われるのはパソコンとモニター画面。着手を石並べしていく必要なく次の一手は画面上に記されていく。もちろん手戻しだって自由自在。情報化時代にふさわしい、ニュースタイルの大盤解説である。 |
(なお、大会の全ての棋譜は世界最大級の囲碁ネットである「パンダネット」を通じて瞬時に世界100ヶ国以上ライブ中継された) |
レドモンド九段が、解説を始めるにあたって挙げた優勝候補は、祷・趙ペア。「今年は何だか抜けそうな感じがする」。また、他の有力候補に関しても、「(杉内・大竹ペアは)大竹先生は人の気持ちを読むのが得意。残り三人分の考えが全部わかっている感じですね」。小林泉美・山下ペアについては「パワーの碁なので、うまく呼吸が合えば相手を粉砕してしまうかも」。前回優勝の楠・依田ペアは「とにかく対局前から蜜に打ち合わせていて気合十分」と寸評した。 |