■リコー杯 準々決勝戦と準決勝戦 |
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加藤・小林ペアと祷・趙ペアは予想通りの大乱戦だった。「師匠とで何だか打ちづらいです」と笑顔で語っていた祷五段だが、攻める攻める。だが、ちょっと無理がたたって形勢不利になってしまった。が、そこをカバーするのが趙王座。強手で応じてなんとか紛れを求めようとする。楽観視していた加藤・小林ペアについにミスが生じてしまった。形勢逆転。動揺した小林九段は、夢中で読みふけるうちに手が伸びてしまう。本来の手番は加藤四段。これで三目のペナルティ。しばらくして、加藤・小林ペアの投了となった。「あー、私が余計なことをしたばっかりに…。負けようのない碁だったのに!」と、小林碁聖。「いやー、勝てるとは」と趙王座が扇子をパタパタと顔をあおぐ。 |
知念・今村ペアと杉内・大竹ペアは、じっくりとした進行になった。結局、細かい勝負を制したのは知念・今村ペア。 |
小西・趙善津ペアは、小林・山下の強烈なパンチを浴びてしまった。振り代わりのような格好になったが、これは小西・趙ペアのほうがだいぶ損。なんとか逆転をのぞんで打ち進めたがついにそのチャンスはなかった。「一人で打つ碁より、二人の碁の方が僕にはいいみたい。今年はペア戦で頑張ろう」と、語っていた趙九段だが残念ながら夢叶わなかった。 |
榊原・王銘?ペアと楠・依田ペアの碁は、序盤からヨセ勝負の碁に。依田さんの棋風どおりの進行に、「何だか一人で打ってるみたいですね」とレドモンド九段。中央を囲わせる作戦がうまくいき、楠・依田ペアの勝ち。「申し訳ない。僕のせいです。今度、お詫びにご馳走します」と平身低頭で榊原六段に詫びる王本因坊。一方の依田名人は「お蔭様で、よく勝ちます。負けないんだなー、これが」と、にんまり。 |
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