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そうこうするうちに、13時15分。ステージに司会の後藤美代子さんが登場し、リコー杯2004決勝の開演となった。
司会の後藤美代子さん
来賓席
まず、リコー杯主催者を代表して財団法人日本ペア囲碁協会会長の吉国一郎氏より挨拶。
吉国 ヨーロッパでは囲碁の大会を行った場合、個人戦の他に必ずペア碁も打たれるといいます。世界中にペア碁の楽しさが広がっていますが、今大会、特に今日の一戦はペア碁の最高水準を私たちに見せてくれることと思います。祷・趙ペアが三連覇を果たすことになるのか、大変、興味深い一戦です。」
呉清源審判長の挨拶
吉國一郎会長の挨拶
続いて審判長・呉清源九段の挨拶。
新年おめでとうございます。というのも、今日は旧暦で新年を祝う日だからです。ペア碁はすでに世界中に広がっています。この世は全て陰陽から成り立っており、陰陽のバランスが取れれば成功するのです。ペア碁は陰陽のバランスからなる模範的な競技です。新春に伴い、皆様の益々のご清栄をお祈り申し上げます。」
今大会のスポンサーである株式会社リコーの代表取締役会長である浜田広氏、財団法人日本ペア囲碁協会事務局長の瀧久雄氏の紹介が終わり、いよいよ対局者が登場することになった。
来賓紹介
本大会実行委員・財団法人日本ペア碁協会事務局長である瀧久雄氏
なお、記録は向井梢恵初段、秒読みは中島美絵子初段。
大盤解説は武宮正樹九段と小川誠子六段が務めた。
武宮 山下くん、泉美さんはそれぞれ結婚したばかり。新婚ホヤホヤのカップルですね。それに山下くんは現在、棋聖戦を戦っている最中でもあります。そういったプレッシャーをはねのけて勝てるかどうか、楽しみな一戦です。」
今日の見所解説
小川 本当に今日ほど興味深い一戦もめずらしいですね。先週の女流名人戦挑戦者決定戦で祷さんが勝ち、泉美さんに挑むことが決まったばかり。二人にとっては前哨戦にあたる戦いです。」
対局者紹介
花束贈呈
準備が整ったところで審判長・呉清源九段の開始コール。
「それではただ今から両軍、陰陽の妙をつくして、この競技を行ってください」