report
試合後も興奮さめやらず、検討が止まらない両ペア。二十五世本因坊治勲の頭からは汗が噴出し首筋を伝って滴り落ちた。
小川六段が招いて大盤での検討が始まると、
治勲 いや、右辺の攻め合いで僕が間違えました。正しくダメを詰めていれば終わっていたのに。祷さんごめんね。」
二十五世が大盤の石を崩して説明をする。
「そんなことまで読んでいたの」と、武宮九段も絶句するほど、難解な攻め合いであったことが改めてわかった。
大会アシスタントを務める潘初段が対局を終えた四人にインタビュー。
山下 去年の暮れからペア碁しか勝っていないので。決勝戦はどうなるかとは思いましたが、勝てて嬉しいです。」
小林 今回は父とも主人とも対局したんですけれども(このセリフに会場から暖かいため息)山下さんのすごいところは私がどんなに悪手を打っても平然としているところ。それが今回の勝因だったと思います。」
祷  三年間、趙先生には一生懸命打っていただいて本当に有難うございました。どんなに悪い碁も最後はひっくり返してくださって、ここまで来られたのだと思います。」
治勲 今回は勝ちに行き過ぎてしまって、一回戦から勝ちを意識しすぎました。最後は僕のミスで負けてしまって申し訳なかったです。」
お楽しみ抽選会
山下棋聖
小林女流名人
・女流本因坊
・JAL女流
二十五世本因坊治勲
武宮九段
小川六段
サインをする小林女流名人・女流本因坊・JAL女流