リコー杯プロ棋士ペア囲碁選手権2005
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記録的な猛暑が過ぎ、いつの間にか肌寒い季節の到来である。今年も12月4日に『リコー杯プロ棋士ペア囲碁選手権2005』が開幕するが、それに先立ち東京飯田橋の「ホテルメトロポリタンエドモント」にて10月5日、組み合わせ抽選会が行われた。


プロペア碁は年末の恒例行事であるだけに、抽選会場では「一年あっという間ですね」という挨拶がそこかしこで囁かれた。
司会はご自身も囲碁ファンという日本テレビアナウンサーの鷹西美佳さん。参加棋士に主催者、報道関係者が集まり、今日は楽しく会食しながら抽選を進めていく。
まずは、主催者を代表して、吉国一郎日本ペア囲碁協会会長が挨拶した。

「九月までは三十度を下らぬ気候でしたが、今日は一転して大変に肌寒い中をお集まりいただきまして有難うございました。本大会も今年で第十一回を数えることになりました。この間を振り返ってみますと、年々とペア碁が確実に根付いていったように思います。特に外国では囲碁の大会をしますと、一対一の対局のほかに必ずペア碁も一緒に行われるというほどになりました。日本でも、アマチュアのペア碁大会は年々、参加者が増えて大変な人気です。一方、今回のプロ棋士によるペア碁ですが、男女のトップ棋士各16名が参加するとあって、これも囲碁ファンは観戦を楽しみにしています。また、今年の参加メンバーの顔ぶれを拝見しまして今回は碁界の若返りを改めて感じました。今日はどのような組み合わせができるのかを主題にしながら楽しく過ごしてください」

続いては、スポンサーであり、本大会の実行委員長と務める株式会社リコー最高顧問の浜田広さんが乾杯の挨拶に立った。浜田さんご自身も棋力六段という愛棋家である。
「本大会を協賛させていただき、光栄に思っています。毎年、大会を拝見させていただきますが、年々、会場にいらっしゃるお客様が増えていることを嬉しく思っています。これだけ囲碁界のトップが一堂に会する機会は他になく、それがファンにとってはたまらない魅力のようです。スポーツの世界にはシーズンとオフシーズンがありますが、囲碁界はシーズンオフのない世界。トッププロ各16名の方にお揃いいただくのは大変なことと思っています。どうぞ今年もつつがなく大会が進みますよう、年をおうごとに華やかになっていきますことを祈願しまして乾杯の音頭をとらせていただきます」

しばらくは、食事に舌鼓を打ちながら会話に花が咲く。さて、今年はどんな組み合わせが誕生するのか。自分の相手は果たして誰になるのかと、集まった棋士たちは食事をしながらも抽選が気になってしかたがない様子だった。