一段落して、いよいよボードが登場。抽選会の始まりとなった。 去年の優勝者である小林泉美女流本因坊・山下敬吾九段の名前のみ、すでに記されている。これは、前回優勝ペアであるため。優勝すると翌年も同ペアで参加できる決まりなのだ。 抽選は箱の中に入ったボールを男女それぞれが引いていくというやり方。ボールには、全てにイニシャルが記してある。会場にいない棋士の分は、関係者が代理で引く。 |
武宮正樹九段、羽根直樹棋聖、石田芳夫九段、万波佳奈女流棋聖と次々に壇上にあがってボールを手に掴む。万波女流棋聖が引いたボールのイニシャルを見て「アー、当たんなかった」と、残念そうな声を挙げたのは武宮九段。 次々とボールが引かれていくが、なかなかペアが決まらない。そんな中、一番初めに組み合わせが決まったのが、小川誠子六段と二十五世本因坊治勲ペア。 小川六段が思わず顔を覆うと、途端に鷹西さんが、「先生、その理由は後ほどお聞かせください」と突っ込み、笑いの渦に。 次に万波佳奈女流棋聖と高尾紳路八段の組み合わせには、再び武宮九段が「いいなー」と、うらやましそうな声をあげる。 |
その後も次々とペアが誕生。最終的には下記の組み合わせとなった。 ■ 小林泉美女流本因坊・山下敬吾九段ペア ■ 金賢貞三段・羽根直樹棋聖ペア ■ 加藤朋子五段・依田紀基名人ペア ■ 芦田磯子六段・張栩本因坊ペア ■ 加藤啓子四段・王立誠十段ペア ■ 小川誠子六段・二十五世本因坊治勲ペア ■ 矢代久美子五段・小林光一九段ペア ■ 小西和子八段・石田芳夫九段ペア ■ 祷陽子五段・加藤正夫九段ペア ■ 岡田結美子六段・武宮正樹九段ペア ■ 梅沢由香里五段・王銘エン九段ペア ■ 大澤奈留美三段・今村俊也九段ペア ■ 知念かおり三段・横田茂昭九段ペア ■ 青木喜久代八段・三村智保九段ペア ■ 鈴木歩女流最強位・柳時薫九段ペア ■ 万波佳奈女流棋聖・高尾紳路八段ペア 全て決まったところで、おなじみの講評会。 今年は武宮九段と石田九段の両者が、その任に当たった。 |