リコー杯プロ棋士ペア囲碁選手権2005
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男女トップ棋士による囲碁界の祭典、リコー杯プロペア碁選手権2005の準々決勝・準決勝が、12月11日(土)に、恵比寿ザ・ガーデンホールで行われた。大会初日と同様、会場には開場前から百人以上の観客が集り熱戦を待ちわび、最終的に千人近いペア囲碁ファンが詰め掛けた。

開場を待つ人々              
勝敗表
対局前の棋士控室は、一回戦、二回戦の和気あいあいムードとは少し異なり、緊張した空気もはりつめていた。この日は、北京で行われる決勝進出ペアが決まる。「北京に行きたい?」「行きたい」などという小声も聞こえてきた。
とはいうものの、普段の孤独な戦いとは違い、頼もしい同士がいる。さっそくなごやかに「作戦会議」が始まった。

加藤啓子四段と王立誠十段ペアは、先週の碁を反省しながら布石の相談。碁盤は使わずに囲碁用語だけで会話しているあたりが、さすがはプロならでは。
すると、これを聞きつけた大会審判長の大竹英雄名誉碁聖が、「武宮くーん!ここで君たちの対戦相手が研究をしているよ!」と大声をあげた。かけつける岡田結美子六段と武宮正樹九段ペア。
トーナメント表

大竹「今、研究してたよー。僕、具体的な手まで、聞いちゃった」
加藤・王「(大笑い)」
武宮「岡田さん、岡田さん、ここ、すごく相談してるんだって。無駄なのにねー」
岡田「(大笑い)」