リコー杯プロ棋士ペア囲碁選手権2005
report


ここまでのトーナメント表

こうして、いよいよ4組のペアに絞られた。 組み合わせは、鈴木・柳ペアVS加藤・王(立)ペアと、梅沢・王(銘)ペアVS青木・三村ペアだ。

準決勝二局は、どちらも「攻め」と「しのぎ」の白熱した戦いの碁。終盤に入ってからも二転三転し、最後の最後までもつれた、文字通り大熱戦となった。


加藤四段・王十段ペア
VS
鈴木三段・柳九段ペア

青木八段・三村九段ペア
VS
梅沢五段・王九段ペア

はたして、決勝に駒を進めたペアは、加藤・王(立)ペアと青木・三村ペア。「棋風が似ている」ところが共通点の二組が、見事、北京行きを決めた。

梅沢・王(銘)VS青木・三村ペアの検討風景は…

大竹審判長「この石(青木・三村ペアの石)、死んでたんじゃない?」
三村・青木「はい。死んでました」
王「あそこで、攻めなきゃしょうがなかったよね」
その後も、梅沢・王ペアは反省しきり。
梅沢「もう、全然読めなかったんです」
王「僕も。(梅沢さんに)手を渡してた」
一回戦から三局連続して大石を仕留めてきた、鈴木・柳ペアは…

「初めてヨセまでいったからね。まあ、ヨセの経験がなかったから仕方ないね」と、柳九段が鈴木三段をなぐさめていた。