Pair Go RICOH CUP 2006 〜リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2006〜
大会レポート Tournament Report
対局開始後20分ほどして、大盤解説がスタート。解説者は武宮正樹九段。聞き手は佃亜紀子四段だ。二人の息はピッタリで、解説に聞き入るファンの表情には笑顔が絶えない。
佃「武宮先生! 梅沢由香里・趙治勲ペアの大石が取られてます!」
武宮「ほんとだ。では、初手から見ていきましょう。きっと、治勲さんが無理な手を打ったのでしょうね・・・・あ。この無理な手を打ったのは誰? ほら、やっぱり治勲さんだ。プロでこんな手を打つ人は、治勲さん以外に一人もいませんね」



最初に勝負がついたのは、梅沢・趙ペアと加藤・山田ペアの一戦。「手どころに不安あり」と謙遜していた加藤四段だが、しっかり大石を仕留めて中押し勝ちを治めた。

負けても人気絶大の梅沢・趙ペアの前には、さっそくファンたちのサインを求める行列ができていた。 小林泉美・山下ペアは、知念かおり女流棋聖・今村ペアとの一戦。黒番があたり、「5の5」「目はずし」と山下流の布石を敷いた。「作戦が成功しました!」と、白星に嬉しそうな泉美六段。

前年度優勝の青木喜久代八段・三村智保九段ペアは、岡田結美子六段・林海峰名誉天元ペアとの一戦。前年度同様、ほとんど作戦会議をしないにもかかわらず息がピッタリの優勝ペアは、貫禄勝ち。

小川誠子六段・石田芳雄九段ペアは、関西棋院の榊原史子六段・高尾紳路本因坊ペアと難しい戦いの碁に。惜敗の小川誠子六段は「今絶不調なの・・・」としょんぼり。

逆転勝利を収めたのは、祷・小林光一師弟ペアと対戦した万波佳奈三段・小林覚九段ペア。
「万波さんは、僕なんかよりずっといい手を打ってたよ。強い! いけるよ!」と、覚九段は控室に戻ってからもしばらく興奮さめやらぬ様子だった。




控室では、一回戦で勝ったペアも負けたペアも「反省会」。あっさりこっそり終えるペアもあれば、小林泉美・山下ペアは、真っ白な碁罫紙を指でさしながら、熱心にいつまでも語り合っていた。


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