Pair Go RICOH CUP 2006 〜リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2006〜
大会レポート Tournament Report
さて、準決勝が始まると、控室にポツンと残った趙十段が「寂しくなっちゃったねー。暇になっちゃったねー」と本当にさみしそう。佃四段が「趙先生! ぜひトークショウをお願いします!」ともちかけて、趙十段を大盤解説会場へと連れていった。

レドモンド九段が席をはずしているスキ(!)に、趙十段の「トークショウ」が開幕。大盤解説会場は、爆笑の渦と化した。
佃四段「趙先生。ペアを組まれた梅沢さんはいかがでしたか?」
趙十段「(間髪いれず)いいですねー。幸せを感じました。普段なら口もきいてもらえないでしょ。僕が近寄ったら、当然逃げていかれるでしょ?」(会場では、観客と一緒に梅沢五段も大爆笑)
佃四段「泉美さんと山下さんは、優勝経験もあるペアですけれども…」
趙十段「この二人は強いですよね、個人戦の場合。でも、団体戦は弱いです。二人とも自分の方が強いと思って打ってますから。『一人で打てば勝つのに』って思ってるから」
間もなく、「碁の話じゃないことばかり解説されてますね」とレドモンド九段が戻ってくると、こんどは趙十段とレドモンド九段による豪華解説会が始まった。

懇切丁寧な趙十段の解説に、やはり会場にいた矢代女流本因坊が「間違い」を指摘するヒトコマが。
すると趙十段は「黙っててくれればいいのに。ここにいる皆さんが、せっかく治勲は強いなあと思っていたのに、なんだ治勲は弱いなあと思って帰られる。それもこれもみんな矢代さんのせいだ」。…趙十段の大サービストークショウは、一時間あまりも続いた。




準決勝二局も、共に逆転。とりわけ、小西・結城ペアと鈴木・張ペアの一局は、一時は小西・結城ペアの「必勝形」とも解説された形勢をひっくり返す「大」逆転となった。もう一局、小林泉美・山下ペアと加藤・山田ペアの一局は、いつの間にか小林・山下ペアが優勢に。
「あれ…となると…決勝戦は夫婦対決ですね。まるで筋書きがあったよう」とレドモンド九段。

まさに、「筋書き」があったように、小林泉美・山下ペアと鈴木・張ペアが準決勝を勝ち上がった。
鈴木三段は「夫婦対決!? おおおおお」とお茶目に笑い、「気兼ね? いえ全然。(もし、そうなっても)徹底的にやろう、という話になっているので」と優勝する気満々発言。
惜敗の加藤四段は「あ。夫婦対決! 盛り上がりますね」。山田八段は「邪魔しないでよかった(笑)」。


[ ← 前のページへ ] [ 次のページへ → ]





[ このページの一番上へ ↑ ]
開催概要 Tournament Outline 出場棋士 Players 大会結果 Tournament Results 大会レポート Tournament Report 棋譜 Game Records トップページ HOME


Copyright(C) JAPAN PAIR GO ASSOCIATION. All rights reserved.