Pair Go RICOH CUP 2007 〜リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2007〜
大会レポート Tournament Report
< 組み合わせ決定(抽選会)>


囲碁界のオールスター戦、リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2007が今年もいよいよ幕をあける。「ペア碁」は、今や日本のみならず、アジアや欧米でも人気が沸騰している。トッププロ棋士男女32名、16組が一堂に会する「リコー杯」は、囲碁ファンにとっては夢の祭典。そしてもちろん「ペア碁」では世界最高の大会だ。今年はどんなドラマが待ち受けているのか…注目の組み合わせ抽選会は、10月17日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで行われた。 早くも火花の散る会場の模様をお伝えしよう。



まずは、選手最年長の石田芳夫九段が会場に登場。続いて、小林光一九段、羽根直樹九段が颯爽と姿を見せる。少しずつ緊張した空気がはりつめていく中、初々しい風を運んできたのは、今大会初出場の河野臨天元。もう一人初出場の謝依旻三段は、「やさしいお姉さんのよう」と慕う、仲良しの大沢奈留美三段と現れた。謝三段は、大沢三段のかげに隠れるようにして、ちょっと緊張気味だ。
前年度優勝の鈴木歩三段は、万波佳奈女流棋聖、加藤啓子五段と連れ立って会場入り。女性棋士が揃い始めると、会場はペア戦ならではの和やかな空気いっぱいとなった。



この日は名人戦の渦中とあって、張栩名人と高尾本因坊は欠席だったが、羽根九段の他に、関西総本部から山田規三生九段、井澤秋乃三段、関西棋院から今村俊也九段が、遠方からかけつける。しんがりに、依田紀基九段が、勝負服である和服で現れると、会場には和やかさに加えて、気合が充満した。



司会は、日本テレビアナウンサーの鷹西美佳さん。「毎年、楽しい予想の飛び交う抽選会、皆様の立ち合いの元にペアを決定してまいります」

まずは、会に先立ち、主催者を代表して、財団法人日本ペア囲碁協会会長の松田昌士氏が挨拶に立った。
松田
「リコー杯ペア碁選手権も、今年で13回を迎えます。この間に、アマの世界ではどんどんペア碁が盛んになり、ヨーロッパも強くなりました。男女が対等に楽しめるペア碁は、世界の本当に楽しい競技になってきたと思います。今後も世界中に浸透してゆくことでしょう。今年も、楽しみつつ、プロの皆さんの熱戦を期待しております」

続いて、乾杯の発声は、今大会のスポンサーであり大会実行委員長を務める、株式会社リコー最高顧問の浜田広氏。
浜田
「この大会を始めた頃、当時の日本ペア囲碁協会の吉國一郎会長や滝事務局長から『応援してくださいよ』と頼まれ、3年や5年では恥ずかしいと思っておりましたが、人気は右肩上がりに高まって、今年で13回を迎えらることになりました。これもひとえに、名実共に、トップ棋士の方々全員に参加していただいている賜物です。本日は、新内閣の組閣のように密室で行われるのではなく、天の采配。全部がサプライズ人事でございます。(一同笑)それでは、本大会の皆様のご健勝を祈って、乾杯!」



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