ペアと第一回戦の対戦相手が決まり、会場は和やかな中にも自然と熱気が立ち上ってきた。「緊張するね」と語り合う向井二段と奥田二段。「手順を間違えたときのペナルティは何目だっけ?」とルールを確認し合う坂井七段と黄七段…。それぞれ、早くも二ヶ月後に思いを馳せている様子だった。
会もおしつまり、今年は大盤解説の聞き手役に回る小川誠子六段が壇上でマイクを向けられた。「今回、若手の女流棋士が多く、若返って本当に楽しみです。この大会は大勢の囲碁ファンが楽しみにしていて、末長く続いていってほしいと思っています」と小川六段。続いて、締めは、毎年恒例、石田芳夫九段の「優勝ペア予想」だ。「私の予想は当たらないと言われていますが」と前置きしてから、石田九段は「本命は、謝・河野ペア。対抗が梅沢・黄ペア。あとはいませんね」ときっぱり断言。果たして、今年も当たらないのか!? |