Pair Go RICOH CUP 2008 〜リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2008〜
大会レポート Tournament Report

昨年優勝の山田九段・岡田結美子六段ペアは、規定により、今年も引き続きペアを組むことになる。果たして連覇はなるか!?意気込みを聞こうと山田九段にマイクが向けられた。

山田九段は、「(岡田六段がこの日は欠席だったため)ペアがいないので淋しいのですが(一同笑)…昨年は、ノーマークでしたが奇跡的に優勝できました。今年もノーマークだと思いますが、ミラクルを起こしたいと思います」と、控え目に聞こえながらも、堂々たる優勝宣言。これに挑発されてか、この後、次々と強気な宣言が飛び出していった。

今村俊也九段・小林泉美六段ペアは…

今村九段が「泉美さんとペアを組めて光栄です。張栩碁聖がご主人なので…恥ずかしくない手を打たないと…」と謙遜すると、泉美六段は「世界一厚い今村先生の碁を吸収してがんばりたいです」と前向きな発言。さらに「私は、ペア碁の通算勝ち星数はかなり多いです。ペア碁は自信あります」と今村九段の奮起をうながしていた。

関西棋院同士となった坂井秀至七段・小西和子八段ペアは…
坂井「小西八段は同じ関西棋院なので、碁風も癖も知り尽くしているつもりです。棋譜調べが二人分に減ったので、楽になりました(一同笑)」 これを嬉しそうに聞いていた小西八段。「知り尽くしている」となると、強力なペアとなりそうだ。

ところで、小西八段は「実は、坂井さんとはペア碁で戦ったことがあります」とのこと。小西八段が本大会で優勝した14年前、なんと当時アマチュアだった坂井七段と梅沢由香里女流棋聖がペアを組んでアマの大会で優勝していた。そのとき、優勝ペア同士、プロ対アマの決戦があったのだそうだ。小西八段は「坂井さんに、やっぱり優勝しただけあって強いなあ、と言われたのが印象に残ってます」と会場を笑わせていた。

河野臨天元・謝依旻女流最強位のペアは…

河野「今打てている謝さんは、力強く、読みも深い。読み負けないようについていきたいです」

謝「3人分の棋譜を並べるのは大変なので(一同笑)、臨さんの棋譜を並べて勉強します」
黄翊祖七段・梅沢由香里女流棋聖のペアは…
黄「梅沢さんがペアなら、すごく勝てそうな気がします。(一同笑)棋風が僕と合いそうだから」
梅沢「最近、あまりの強さに感動したのが、翊祖君の碁でした。ここ数年ペア碁の勝率が悪いのですが、今年翊祖君とペアを組めたのを機に、勝率アップを目指します!」 この二人、この後、「私が合わせるから」「僕が合わせますから」と譲りあっていたが、「棋風が合う」のが何よりの強みだ。

引き続き、この日出席した棋士たちのコメントをご紹介しよう。
山下敬吾棋聖とのペアが決まった加藤啓子女流名人は「緑星学園で3年間一緒に勉強した時代があり、年も同じ。山下さんは、棋士としては大先輩ですが、緊張しないで打てそうなので、がんばります!」

小林覚九段とのペアが決まった佃亜紀子五段は「今年は、選手として出させていただき嬉しいです。覚先生は、たしか、昨年も一昨年も優勝候補でしたのに、優勝できませんでした。私だったら優勝できるに違いありません。(一同笑)…覚先生が今日いらっしゃらないので、大きなことを言いました」

趙治勲十段とのペアが決まった大沢奈留美三段は「趙先生は、変な手を打つと悲しまれるかと思ってペアを組んでは申し訳ないと思っていたのですが、ちょうど今日、趙先生とペアを組んだことがある棋士から『とても優しい』という話を聞き、逆に誰よりも趙先生と組みたいと思っていたので、本当に嬉しいです」

小林光一九段とのペアが決まった鈴木歩四段は「院生のとき、光一先生と治勲先生の碁を並べて尊敬していました。光一先生は、私の対局を見ていて終局後に声をかけてくださったことがあり、とても感動したということもあります。なるべく足を引っ張らないようにガンバリます」


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