Pair Go RICOH CUP 2009 〜リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2009〜
大会レポート Tournament Report
< 組み合わせ決定(抽選会)>


囲碁界のオールスター戦、リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2009が、今年は例年より早くスタートをきった。大会15年目の節目を迎える今年は、囲碁ファンが待ち望んだ、「第1回ワールドマインドスポーズゲームズ」が開催される画期的な年でもある。この朗報については後に詳述することにして…まずは、9月16日、東京・飯田橋のホテルエドモンドで行われた「組み合わせ抽選会」の模様をお伝えしよう。


タイトルホルダー、賞金ランキング上位者から選抜された囲碁界のトッププロ棋士男女32名、16組が一堂に会する圧巻の今大会は、文字どおり「ペア碁」の最高レベルを誇る。今年もまた名勝負とさまざまなドラマに期待が寄せられるが、はじめのドラマは、何といっても「組み合わせ」だろう。前年度優勝の、二十五世本因坊治勲&大沢奈留美三段ペアは規定によりペア続行。そのほかの15組の組み合わせに注目が集まるところだ。今年は、10月に北京で開催される前述の「第1回ワールドマインドスポーツゲームズ」に、トッププロが参加する関係で、例年より約1ヶ月早まる抽選会となった。


知念かおり四段、万波佳奈四段、鈴木歩四段ら、女流棋士が続々と到着すると、会場は一気に華やかに。ここに昨年準優勝、このところ充実ぶりがめざましい河野臨天元や、今年二回目の出場となる黄翊祖七段らが、早くも気合い十分の表情で颯爽と登場。大阪から小西和子八段、名古屋からは、この夏、三連敗四連勝の離れ業で本因坊を奪取した羽根直樹本因坊が到着して役者が揃うと、抽選会を待つ緊張感とともに、和やかな雰囲気に包まれた。




まず、会に先立ち、財団法人日本ペア碁協会の滝裕子理事・事務局長がごあいさつの壇上に立った。

滝氏「本来ならば、松田会長がごあいさつするところ、所用のため本日は欠席のため、僭越ながら私からごあいさつ申しあげます。プロペア碁が15回を迎えられましたのは、リコー様のご協賛、日本棋院、関西棋院、そして、1,000人を越えてなお年々増え続けるファンの皆様のご支援の賜物だと感謝しております。また今年は、IGF−国際囲碁連盟−によって、「ペア碁」がゲーム種目として正式に認められ、「第1回ワールドマインドスポーツゲームズ」に参加することとなりました。このことを喜び、誇りに思うと同時に、皆様のご支援に改めて感謝しております」

「第1回ワールドマインドスポーツゲームズ」について補足すると・・・日本ではまだあまり馴染みがないが、体の運動能力ではなく知力を競うのが、「マインドスポーツ」。国際オリンピック連盟が認定するスポーツ競技には、夏季・冬季オリンピックの正式種目となっている競技(フィジカルスポーツ)のほかに、ブリッジやチェス(マインドスポーツ)が含まれている。

「第1回ワールドマインドスポーツゲームズ」は、2008年10月3日から18日の16日間、中国北京市で行われる。会場は、8月のオリンピック、9月のパラリンピックでも使用された北京国際コンベンションセンターや国家会議センター。競技は、ブリッジ、チェス、チェッカー、シャンチー(中国将棋)、そして、囲碁。囲碁部門の種目には、個人戦、団体戦と「ペア戦」があるのだ。ちなみに、ペア戦のプロ日本代表は、矢代久美子五段&小林覚九段ペアと、小西和子八段&今村俊也九段ペアが決まっている。

滝氏は「ペア碁」でぜひ金メダルをとっていただきたい、と会場を沸かせ、「これからもますます、ペア碁を通して普及をしていきたい」と抱負を語られた。
続いて、本大会のスポンサーである株式会社リコーを代表して、顧問で、本大会実行委員長も務める浜田広氏が壇上へ。

浜田氏「15年の長い間、この大会に協力させていただいたことを名誉に思い、心から御礼申しあげます。3つのことを祈念して乾杯したいと思います。まず、エキサイティングな組み合わせになりますように。次に、最高の体調で当日臨まれますように。ファンの喜ぶいい試合が実現しますように。それから、もう一つ、皆様のますますのご健康を祝して・・・乾杯!」

浜田氏のご発声で一堂がグラスをあわせると、いよいよ抽選会がスタートした。



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