Pair Go RICOH CUP2009 〜リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2009〜
大会レポート Tournament Report

今年も、司会は後藤美代子氏。
例年どおり、参加棋士が一人ずつ壇上にあがり、男女別の箱にそれぞれ入っている「記号つきボール」を一つずつ取っていくという抽選方法だ。

真っ先に決定したペアは、最年少同士、謝依旻女流本因坊・女流名人&井山裕太八段だった。
会場から「おおお〜」と歓声があがったのはいうまでもないこと。井山八段は、史上最年少の名人戦挑戦者となり、現在、張栩名人・碁聖との七番勝負を戦っている。日本中の囲碁ファンが注目し期待している十九歳だ。謝女流本因坊・女流名人は、女流タイトルを総なめにする勢いだが、昨年準優勝して「ペア碁」も強いことが判明したばかり。まさに、リコー杯でしか見られないオールスター戦ならではのペアが実現した。

この後も、浜田氏の言葉をお借りすれば「エキサイティング」なペアが次々と決定していく。参加棋士たちの、ペア決定前のごあいさつ&抱負と共に、お伝えしていこう。


小西和子八段「リコー杯は、出場回数だけは多いので(笑)、その経験を生かしたいと思います。北京でのマインドスポーツもがんばります」。
小西八段は、依田紀基九段とのペアが決まった。

知念かおり四段「強い先生と当たりますように(会場笑)。思いを込めて引きたいと思います」。思いが届いて、知念四段のペアは、小林覚九段だ。

万波佳奈四段「リコー杯には何度も出場させていただき、ありがとうございます。でも、これまで私は、山下棋聖・王座、高尾十段、小林覚九段と強い先生と組ませていただきながら、私のせいで大敗を喫してきました。こんどはがんばれるように、と思っています」。
万波四段は、今年も山下敬吾棋聖・王座を引き当てた。

鈴木歩四段「毎年、リコー杯だけは勝率がよくて(笑)。どうもペア戦は向いているようです(会場笑)。今年も他力本願でがんばりたいです」
鈴木四段&小林光一九段ペアは、二年連続となった。

羽根直樹本因坊「リコー杯は、いつもあまり成績がよくなくて、・・・今年はがんばりたいです。毎年、二週あけてあるのに、あいてしまうので(笑)、今年は二週続けて東京に来たいです」
羽根本因坊は、加藤啓子女流最強位とのペアが決まった。

河野臨天元「3回目の出場なのですが・・・昨年は、謝依旻さんとペアを組み、準優勝しました。決勝戦で敗れて、予想してなかったほど悔しかったので(会場笑)、今年はリベンジしたいです」
河野天元の今年のペアは、関西棋院の吉田美香八段に決定した。

蘇耀国八段「初めて出場させていただくことになりました。ありがとうございます。僕は初出場なのでペア碁は経験不足ですし、碁も一番弱いので、ぜひ、女性の強い人と組みたいです(会場笑)」
蘇八段の希望はかない(!)、矢代久美子五段とのペアが決まった。

黄翊祖七段「昨年初参加だったのですが、すごく楽しくて、負けたのが悔しかったことを覚えています。梅沢由香里さんとペアで、本当に普段の対局の何倍も楽しかった(会場笑)。今年もできれば若手の女流と組みたいです(会場大笑い)。今年も楽しみたいです」
黄七段は、小山栄美五段とのペアが決まった。
ちなみに、「若手の女流と組みたい」との問題発言(!?)は、このあと石田芳夫九段と小川誠子六段に突っ込まれることに。「小山五段では不満なの?」と石田九段に尋ねられた黄七段は「嬉しいです!」と満面の笑みで即答していた。
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さて、この他のペアは以下のとおり。いかにも強そうなペア、味わい深いペア、興味津々のペア・・・果たして、今大会はどのペアが勝ち進んでいくのだろうか。



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