Pair Go RICOH CUP 2009 〜リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2009〜
大会レポート Tournament Report

加藤(朋)&高尾ペアは、激しい対局に疲労困憊。敗着を打ってしまった加藤(朋)五段は「ごめんなさい」を繰り返し「(敗着を打ったときは)びっくりしたでしょう?」。これに高尾十段が「うん!びっくりした」と答えて「18目も損したからね」。
一度は勝ちが見えていただけに、なかなか悔しさを拭いきれない様子だった。

吉田&河野ペアは、互いに「自分の打った手に敗因があった」と話していた。
吉田八段は「実は今までペア碁は苦手だったんです。足を引っ張りたくないという気持ちが強すぎて。でも、今回は面識もなかったこのステキなパートナーと組めて本当に楽しかった。ペア碁は、棋風の違いを越えて、考え方の交流ができるのが楽しいですね!しかし、非常に勝ちたかったので悔しいです!」

一方、勝った羽根本因坊は「今回、初めて息が合って(笑)、いい碁が打てました!」と満足そうな表情。
これを聞いた吉田八段は、また「悔し〜い!」と声をあげていた。

惜しくも半目届かなかった小林光一九段は「どうもね、寄せで勝つ手があったみたいなんだよね」と、棋譜とにらめっこ。

今村俊也九段は「半目負けてると思ってたんです。どこで目算を誤ったんだろう?」と、こちらも棋譜とにらめっこ。
やがて「ああ!(楽観派の自分にしては)珍しく、相手の地を1目多く数えていた!」と判明してようやく笑顔に。

「一手バッタリ」(一手で負けにしてしまうこと)を放ってしまった岡田六段は苦笑しながら「(二つ選択肢があるうちの)どちらで受けようかな〜と迷っていて、ああそうだ、時間つなぎを打って、彦坂先生に受けてもらおうって思っちゃったんです。(時間つなぎに)相手が受けてくれるはずない場面だったのに・・・」
彦坂九段は、負けてもスガスガシイ表情。「ここまでこれて、よく頑張ったと思います。二日目に残ったのは初めて。結美ちゃんとは相性がよかった。今日もまあまあの碁だったんですけど、錯覚があってね。だけど、しょうがないですよ、早碁だから」

準々決勝の熱戦の余韻にひたる間もなく、準決勝開始の時間が訪れる。惜しくも敗れた4ペアは、帰るに帰れず、その後もしばらく控室に残り、談笑を続けていた。
次なる戦いのために対局場に向かったのは、以下の4ペアだ。

小山栄美五段・黄翊祖七段ペア VS 謝依旻女流本因坊・女流名人・井山裕太八段ペア
加藤啓子女流最強位・羽根直樹本因坊ペア VS 梅沢由香里女流棋聖・今村俊也九段ペア


[ ← 前のページへ ] [ 次のページへ → ]





[ このページの一番上へ ↑ ]
開催概要 Tournament Outline 出場棋士 Players 大会結果 Tournament Results 大会レポート Tournament Report 棋譜 Game Records トップページ HOME


Copyright(C) JAPAN PAIR GO ASSOCIATION. All rights reserved.