トップ棋士男女16組32名による、囲碁界の夢の祭典――リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2009がいよいよ決勝のときを迎えた。昨年1回戦からの熱戦に次ぐ熱戦を勝ち上がり、この日の舞台に登場したのは、加藤啓子女流最強位&羽根直樹本因坊ペアと、謝依旻女流本因坊・女流名人&井山裕太八段。謝&井山ペアは、史上最年少の19歳どうし。このフレッシュなペアは、断トツの人気も誇る。かたや加藤&羽根ペアは共に絶好調で「本命」の呼び声が高かった。まさにファン待望の好カードだ。1月31日、恵比寿ザ・ガーデンプレイスで、1,200名の囲碁ファンに見守られて行われた期待どおりの大熱戦の模様をお伝えしていこう。
当日の朝は、寒さに加えて雨模様。客足が心配されたのだが・・・悪天候などなんのその、この日も開場時間の一時間以上前から、会場前には長蛇の列が出来上がった。 |