観戦レポート 1日目( 12/2 土 )
昨年は、夢の祭典「ペア碁ワールドカップ2016東京」が開催されました。日本の謝依旻六段・井山裕太九段ペアをはじめ、中国の於之瑩六段・柯潔九段ペア、韓国の崔精七段・朴廷桓九段ペアら、ナンバーワン同士の最強ペアの戦いに、集まった約4000人の囲碁ファンが酔いしれました。そして、この盛り上がりを東京オリンピックが開催される2020年につなげようと、今年から「世界ペア碁最強位戦」が立ち上がりました。文字通り「世界最強のペア」を競う夢の大会です。プロの世界でも、「ペア碁」がおおいに盛り上がっています。
さて、アマチュア界でもペア碁は人気沸騰中です。現在、世界ペア碁協会には、75カ国・地域が加盟しており、人気だけではなく実力も急上昇しています。そんな中……
今年も第28回を数える「国際アマチュア・ペア碁選手権大会」が、12月2、3日の両日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモンドで開催されました。世界21カ国・地域の代表選手たちの熱戦と交流のレポートをお伝えしましょう。同時開催された「第4回世界学生ペア碁選手権」、そして「荒木杯ハンデ戦」の模様もお届けします。
大会初日。午後になり、続々と選手たちが会場に集まってくる中、注目を集めたのは、中国の呉依銘・趙邦橋ペアでした。呉さんは11歳の小学生。もちろん最年少です。パートナーの趙さんも20歳と若いです。中国棋院の囲棋部部長の王誼さんは、呉さんのことを「彼女はプロを目指しています。ご覧のように若くて、とても有望です」と紹介してくださいました。
日本勢は今年も12ペア24名が出場。地方予選大会を勝ち上がった強豪ぞろいです。
選手たちはそれぞれ緊張した面持ちながら、向かいに対戦するペアが座ると、にこやかにあいさつを交わしていました。
開会式では、まず、日本ペア碁協会常務理事の滝裕子があいさつに立ちました。
滝常務理事 「皆様こんにちは。世界から、そして日本全国からようこそいらっしゃいました。32ペア・64名の世界からのペア碁の選手をお迎えして、第28回国際アマチュア・ペア碁選手権大会をこうして迎えることを大変喜びに思っております。私どもがこの大会を始めましたのは1990年でございました。そのときには、4カ国・地域の皆さんとご一緒したわけでありますが、こうして28回を迎えまして、21カ国・地域の皆さんと集うことができましたことも本当に喜びでございます。
皆さんが真剣に対局をなさって、そしてその後、和やかに検討していらっしゃる姿を見て、やはりこれはペア碁ならではだということを、いつもしみじみ思っております。今日はこれから親善対局もございますし、前夜祭もございますので、皆さんぜひ楽しく、そして新しいペア碁のお友だちをつくられて、またそれぞれにお戻りになって、新しいペア碁大会をしていただくように望んでおります。どうぞ、二日間、真剣に、そして楽しくお過ごしくださいますように。ありがとうございました。」
続いて、大会審判のマイケル・レドモンド九段より、競技規定の説明です。まず英語で、そして日本語で。
レドモンド九段「みなさま、ようこそ日本へ。これからルールを説明させていただきます。オール互先でコミは6目半。持ち時間は45分で、切れ負けです。対局中の相談は禁止されています。ただし、着手の順番、投了の相談はできます。誤順は3目のペナルティです。」
レドモンド九段は、「何かアドバイスをということなので…」と前置きして「時間切れになると残念だと思うことが、これまでによくありました。時間の管理をうまくやっていただければと思います」と加えました。実は、この「アドバイス」が、今大会で大きな意味を持ってくるのですが…それは後のお楽しみとしましょう。
そして、レドモンド九段の「それでは、楽しい一日になることを希望して、大会を開始します!」というコールがかかり、日本代表12ペア、海外からの強豪20ペアによる一回戦がスタートしました。
優勝候補の筆頭は、やはりこの大会で11連覇という圧倒的な強さを誇っている韓国ペアでしょう。今年の、柳昇希・李相斌ペアも強豪。柳さんは、一昨年の「世界学生ペア碁選手権」にも出場されていて、李さんは今年の世界アマチュア選手権準優勝者です。
ちなみに、韓国は、国内でアマチュアにも実力ランキングがあり、昨年までは男女共にランキングナンバーワンがペアを組んで出場していました。でも、今年からは選抜戦が行われるようになったそうです。「ペア戦では、個々の力より、ペアの呼吸が合うことのほうが大事」という考え方になってきたとのことです。
この韓国ペアに一回戦で敗れたのは、日本(東海・北陸代表)の青池小春・安田良亮ペア。青池さんは「すごい強かった」と脱帽。安田さんは「全力で挑みました。精一杯打ちましたが、やはり相手は強かった。読みがしっかりしていて、ペアとしての完成度が高かったという印象です」と振り返りました。
冒頭に紹介した中国ペアも白星スタートでした。対戦した日本(中国)の竹野麻菜美・小野慎吾ペアは、局後に驚きの表情。竹野さんは「女の子が強すぎ」、小野さんは「相手ペアは女の子の方が強かった」とのこと。難しい戦いの最中、4人の中で11歳の呉さんだけが見えていた筋に「やられてしまった」そうです。
日本勢は、期待されていた「パンダネット碁チャンピオン」の久代迎春・西村遼太郎ペアが中華台北の林虹冰・羅聖傑ペアに黒星。久代さんは「形勢がよくなって普通に打てば残るはず。西村さんが微妙なところで手抜きをし、私もヨセでミスをして1目半負け。ちょっともったいなかったかな」と、笑顔で話してくださいました。
ヨーロッパのペアもご紹介しましょう。
スイスのマルタ モリソン・ロベルト モリソンペアは、お子さんが生まれたばかりで私生活でもパートナー。元々はダンスのパートナーで、ロベルトさんが「ぜひ囲碁も」と手ほどきされたそうです。
フランスのゴック チャン カオ バルトヴァ・アントワーヌ フェネクペアは、ストラスブールの同じ町出身で昔からの知り合いだそうです。バルトヴァさんはITのプログラマー、フェネクさんは中学の数学教師。10年以上ペアを組み、4年連続フランスのペア碁チャンピオンという実力者ですが、「でも、最近は、若者の追い上げをくらっています」とのこと。一回戦は、日本(関東・甲信越)の宇根川万里江・瀧澤雄太ペアと対戦しました。
惜しくも敗れたフェネクさんは「大きな戦いになって、我々は生きのびただけ。反撃できればよかったなあ」、勝った瀧澤さんは「けっこう難しかったです。きわどい戦いでした。相手の時間がなくなってきたのが幸いしました」と、それぞれ熱戦を振り返ってくださいました。
こちらが一回戦の結果です。
日本勢は苦戦している模様。というか、欧米諸国の実力が向上していると言ったほうがよいのでしょう。日本ペアに勝ったヨーロッパ語チャンピオン(ロシア)ペアと、カナダペアが、二回戦以降どんな戦いを見せてくれるのかも楽しみになってきました。
戦いを終えると、和やかな雰囲気で検討が始まりました。英語での検討も多く見られましたが、言葉が通じなくても石を並べながらわかり合っている様子。例えば、「この手は、こちらのほうがよかったのでは?」「なるほど!そうですね!」というやりとりが聞こえてくるようでした。
検討も終え、いったんホテルの自室に戻った選手たちが、それぞれ民族衣裳に着替え、再び集まってきました。恒例の親善対局です。
「普通に着物では、皆さんと同じになってしまいつまらないかなと思い…」と、瀧澤雄太さんは柔道着。イギリスのジェニー ラドクリフさん、フランシス ローズさんは大学教授のよそおいで、新井菜穂子さんが「ハリーポッター!」と声をかけ、ジェニーさんが「そうそう!」と盛り上がったり、あちらこちらで記念写真を撮り合ったり、会場は大賑わいでした
本戦出場選手の皆さんに、世界学生ペア碁選手権大会に参加する16組32ペアの学生の皆さん、ペア碁を応援してくださっている関係者の方々とプロ棋士の先生方も加わって、会場は華やかな圧巻の光景となりました。
対局前には、プロ棋士の皆さんからお一人ずつごあいさつがありました。簡単にご紹介しましょう。
大会審判長の小川誠子六段
「今年もこの素晴らしい大会に参加でき、皆様とおめにかかれ光栄に思っております。民族衣裳もとても素敵で心なごみ、平和を感じます。最近私は、また一段とペア碁をして楽しむことが多いです。初めてお会いしたことや、まだ碁を覚えたての方とも、よくペア碁をします。そして、また最近強く感じるのは、ペア碁の効用は数々ありますけれども、健康にもよいのではないかということ。笑顔の治癒力・笑いの健康がよく言われていますけれど、対局が終わった後に、本当に4人で笑顔で検討ができるのですね。最近本当によく笑っております。皆様も、対局中は真剣に、でも終わったら和やかに楽しく笑顔で検討していい時間を過ごしていただきたいなと思います。」
副審判長のマイケル・レドモンド九段
「今日は楽しい大会で、民族衣裳にも目を楽しませていることでしょう。4人でやるペア碁は予定どおり事が行かないので、予定外の出来事を楽しむということをやっていただければと思います。そして最後に、小川先生もおっしゃっていたように笑顔で終われればいいなと思います。」
今村俊也九段
「プロ棋士の現役最年長記録は、97歳の杉内雅男九段です。奥様も棋士で、90歳でいらっしゃいます。残念ながら杉内先生は先月亡くなられましたが、それだけ「ペア」でプロの現役でがんばってこられた、という記録があります。尊敬する杉内先生が長くがんばってこられたのは、コミュニケーションをよくとられていたからと聞いております。皆さんもコミュニケーションをよくとられて、また対局が終わったら、相手の方とも会話をし、たくさんの友だちを増やしていただきたいと思います。」
山田規三生九段
「今日はこの場に来られて大変嬉しく思います。今日ここに来る前に、明日のハンデ戦に出る子どもたちとペア碁を練習してきました。そのときに感じたのが、一人で対局しているときよりも、一手一手をすごく、パートナーのことを考えて丁寧に打っているなということです。ペア碁は楽しいだけではなく、勉強にもなり素晴らしいゲームだと思います。皆さん、二日間がんばってください。」
青葉かおり五段
「世界中のペア碁プレーヤーの皆さん、ようこそ日本にいらっしゃいました。囲碁は複雑なゲーム性から、人生やマラソンなど、いろいろなものにたとえられますが、私個人としては、囲碁を打つというのは、物語をつむぐことだと思っています。二人でする対局ではそれぞれのストーリーがぶつかり合い、思いがけない展開を呼ぶものですが、今回ペア碁の対局では、4人のストーリーがぶつかり合い、より複雑で豊かな物語になると思います。ですので、これからの対局では、4人それぞれの方がそれぞれのストーリーを尊重されて手を打たれると、それは素晴らしい物語となると思いますので、ぜひこの素敵な時間を楽しまれてください。」
安藤和繁五段
「僕は夫婦ペア碁しか経験したことがないのですが、そこで学んだことを一つだけお伝えしたいと思います。勝ったときは、どんな手を打っても許されるのですが……負けたときですね、「なんで私の打った手の意志をついでくれないの?」と怒られることがあるので、とくに、男性の方は、女性が打った手を尊重して、意志をつないで、そして負けたときは全部私が悪かったと言ってあげてください。」
原幸子四段
「私も日常的にペア碁は楽しんでおります。とても勉強にもなり、本当にペア碁を素晴らしいものだと思っております。この大会にも毎年こさせていただき、ペア碁のよさを私なりにいろいろお話をさせていただいておりますが、今年は、AIとペア碁についてちょっとお話したいと思います。ご存知のようにこの1年で囲碁AIが世界中で話題になりました。日本棋院でもトッププロがAIで勉強しています。でも、一番強いAIでも、まだ、AIより人間のほうが優れた部分があるそうなのですね。「AIと人間は、今は対決するよりもペア碁を打つといい」と聞きました。AIの素晴らしい強い部分と人間の優れた部分がペア碁で足されると、より素晴らしいプレーヤーになるそうです。というわけで、ペア碁は、お互いの弱点を補い合って、二人でより素晴らしいプレーヤーになる、とてもいいシステムだと思いますので、今日明日、皆さんと一緒に楽しみながら、自分もレベルアップを目指してがんばりたいと思います。」
田村千明三段
「大阪から来ました。私は今回初めてこのペア碁にこさせていただいたのですが、まず皆さんの民族衣裳を一番楽しみにきました。私も大阪で子供たちとペア碁をすることがあり、そのときは、相手の打った手よりも、自分のパートナーの打った手の意味を考えてしまう時間が多くなります。ペア碁のコツとしては、よりパートナーの考えていることの意味を理解すること。そうして打てたほうが勝つのではないかなと思います。でも、勝ち負けも大事なのですが、何より楽しんで打っていただくことが一番よいかなと思います。私もこれから楽しみます。」
韓国からもプロ棋士、劉昌赫九段が参加されました。
選手たちも、いっとき、パートナーとは離ればなれ。ペアは全てシャッフルされて、テーブルにつき、賑やかな親善対局がスタートしました。
会場は緊張した空気でしたが、あちらこちらで歓声や笑い声が起こりはじめ、次第に柔らかい雰囲気に包まれていきました。
聞こえてきた、さまざまな感想をご紹介しましょう。
小川誠子六段は「もう皆さん強くて驚きました。一緒に打ったハンガリーのピーターさんは、一生懸命で、本当に強い!」
青葉かおり五段は「パートナーの新しい発想が入ってきて、自分のプランに新しいプランをつけ加えられ、考えが深まりました」
中国の11歳の呉さんとペアを組んだ大沼亮介さん(日本・北海道代表)は、苦笑しながら「思うように打ってくれないという顔をされました。申し訳なかったです」
塚田花梨さん(世界学生ペア碁選手権大会、日本代表)は「相手ペアがとても強くて負けました。パートナーとは言葉は通じなかったのですが、投了は、二人で顔を見合わせて一瞬で決まりました(笑)」
NHK囲碁フォーカスに出演中のダイアナ ガーネットさんは「楽しかったー! プレイスタイルが4人皆違うので、私のような経験の少ない者には勉強になりました!」
検討の様子もさまざまでした。
マイケル レドモンド九段は英語で検討。こちらは、検討というよりも解説会でしょうか。
山田規三生九段は、3名の実力にあった詰碁を次々と出題していました。
職業が「囲碁番組のキャスター」の韓国の柳昇希さんも流暢な英語をあやつられます。検討が始まると、ここぞとばかり、セルビアのドラガン ドゥバコビックさんが「これが失敗?」「この手ではどう打つ?」と柳さんに質問攻めでした。
安藤和繁五段は「僕が足を引っ張っちゃった」と反省しきり。こちらは4名の熱心な検討が終わらず、「そろそろお時間ですので、前夜祭の会場に移動してください」というアナウンスも耳に入らない様子でした。
この和やかな雰囲気は、そのまま前夜祭にも引き継がれました。
前夜祭開会に先立ち、スペシャルステージの演出。今年は、東京藝術大学、音楽学部邦楽科の教授・講師の皆さまによる演奏で、海外からの選手の皆さんを歓迎しました。多くの会場の海外選手たちが、琴、三味線、尺八の演奏をカメラにも収めていました。
続いて、世界ペア碁協会会長の松浦晃一郎が登壇し英語と日本語であいさつされました。
松浦会長「ペア碁大会は、28回目を迎えました。今年は、プロの世界最強戦も開かれました。世界のアマの大会、プロの大会が、毎年日本で開かれているのは、皆さんのおかげです。そして滝夫妻のご尽力でもあります。30回、さらに40回とますます盛んに続いていきますよう、そのためには、皆さんのご協力がぜひ必要でございます。どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。」
ご来賓の方々のごあいさつが続きました。
ベルナール・デルマス氏(ミシュラン社上席副社長。日本ミシュランタイヤ株式会社会長)は流暢な日本語で……
デルマス氏「私は元々若いときはチェスプレーヤーでしたが、日本にきて、囲碁を勉強し、ペア碁も始めました。昨年はAIが強くなりましたが、ペア碁は、まだAIに負けません。ペア碁は、コミュニケーションが大事なので。コミュニケーションをとりながら二人で一緒にやることは大事ですね。ペア碁はAIにも勝る最大のゲームです。今日と明日、楽しんでください。ペア碁が平和につながることを希望しています。」
朝日健太郎氏(参議院議員)は、ビーチバレーの選手として、北京・ロンドンオリンピックで活躍されました。スポーツマンらしい爽やかさでごあいさつくださいました。
朝日健太郎氏「選手の皆さん、関係者の皆さん、28回目を迎えたこの大会へのご出場、開会、本当におめでとうございます。心よりお喜びを申し上げます。私は元オリンピアンですが、こういう国際大会というのは、改めて、国境を越えて、皆が仲間になって時間を共有できる、本当に素晴らしい文化だなあと思います。
正直、ペア碁は経験ないのですが、碁というのはスポーツだな、皆さんはアスリートだなと思います。
碁は、マインドスポーツだということで、汗をかくことは少ないと思いますけれども、知力を総動員して戦う、そんなスポーツだと私は思っています。今私は国会議員として2020年のオリンピック・パラリンピックの準備を全速力で行っています。2020年の東京大会は、世界で40億人の人が目にすると思います。ぜひとも私は、このペア碁の国際大会を2020年に開催して、世界中の人にペア碁の魅力とエキサイティングな戦いを届ける、そうお約束をしたいと思います。
明日、コシノジュンコさん審判長のベストドレッサー賞もあるそうですので、碁で負けてもファッションで……それぞれの勝利を目標にがんばってほしいと思います。がんばってください。応援しています。」
海外からの来賓、韓国棋院事務総長の劉昌赫九段は、「イ・チャンホ九段」と韓国の一時代を築き、その華やかな棋風は、日本にもファンが大勢います。
劉昌赫九段「この大会の28回目の開催をとても嬉しく思っております。私も普段、ペア碁大会に何回も参加しています。そこで感じていることをいくつか、皆さんにご紹介したいと思います。
ペア碁は、実力だけが成績を決めるわけではございません。最強の選手たちでチームを組んでも、なかなかよい成績にならないことが多かったです。逆に、お互いに配慮をし合って打つペアがよい成績を収めることができるということを、目の当たりにしてきました。ペア碁はパートナーに対する配慮と理解が必要だということで、囲碁とは違うすごい威力の出るゲームだと思います。今の囲碁界は、女性より男性が中心になっているかと思います。とくに韓国ではその偏りが目立ちます。女性の囲碁人口の増加が必要なのです。このペア碁は、その目的達成のために、非常に重要な役割をしてくれるのではないかと思っています。参加した皆さん、よい成績を収めてください、そしてよい思い出を作ってください。そして、この大会をつくってくださった、後援してくださった皆様に感謝の気持ちを申し上げます。
ありがとうございます。」
そして、劉九段を含めた、海外からお越しいただいた役員の皆さまが紹介されました。
ご登壇された世界ペア碁協会理事はじめ役員の皆さまに、滝常務理事から記念品の日本酒が贈呈されると、会場は暖かい拍手に包まれました。
乾杯のご発声に立たれたのは、世界ペア碁協会理事、ヨーロッパ囲碁連盟会長のマーティン・スティアッシニー氏です。
スティアッシニー氏「皆様ご存知のように、ペア碁は、男性女性の数が同じの唯一の大会です。この大会は、特別な楽しい雰囲気を醸し出します。今日までペア碁を育ててくれた感謝の気持ちを滝夫妻に伝えます。皆さんへのメッセージとしては、ペア碁は女性がいなければ成り立ちません。大勢の女性に囲碁を教えて強くなってもらいましょう!。乾杯! 」
この後は、国境を越えた暖かい交流の時間が流れていきました。
「世界学生ペア碁選手権大会」出場の選手たちも紹介され、関係者と共に、毎年恒例の圧巻の記念写真撮影が行われ、お開きとなりました。明日はどんなドラマが待っているでしょう。
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