松田昌士公益財団法人日本ペア碁協会理事長から、優勝した謝・王ペアと、準優勝の鈴木・結城ペアに表彰状とトロフィー、賞金が贈呈された。
謝女流三冠「半目勝負がどうなのか、よく分かってなかったのですが、隣で自信ありそうにされていたので、もしかして勝ってるんじゃないかと思いながら打ってました」
王九段「じつは計算違いをしてまして、こんなに細かいとは思っていませんでした。驚きました。でも、それがかえってよかったのかもしれません」
謝女流三冠「ペア碁は一度も優勝したことがなくて、今回ようやく優勝できてうれしいです。王先生のおかげです」
王九段「今まではペアの相手に気を使いながら打ってたのですが、今回は謝さんなので安心してました。自分のことだけが心配でした(笑)。この碁もぼくが悪い手を打ったのですが、謝さんがなんとかしてくれました」
謝女流三冠「難しい碁で、なにがなんだか分からなかった。勘で打っていたようなものです。計算も自信がなかったのですが、半目残っていたのは運もよかったのだと思います」
王九段「アジア大会では謝さんを応援していて、いろいろ打ち方を勉強していました。優勝できてホッとしています」
鈴木五段「勝負所の一番のド急所で、私がひどい手を打ってしまいました。それも2回も3回も」
結城天元「仕方ないですよ。アジア大会はぼくのせいで負けた意味もあるし」
鈴木五段「半年間、一緒に勉強させていただいてありがとうございました。私にはない厳しさとかを吸収して、一人の碁にも生かしていきたいと思います」
結城天元「鈴木さんが予想以上に強くて、感心しました。ペア碁は相手の打つ手に、つい感情が出てしまうところがあったのですが、今回は全然そういうことがありませんでした。自分が急に大人になったというわけではなくて、鈴木さんがしっかりしていたからなのです。おかげで碁に没頭できたのだと思います。こちらこそ、ありがとうございました」
最後は解説者二人の感想。
石田九段「形勢は二転三転どころか、十転くらいしているかもしれません。山あり谷ありというより、山ばかりが続いて激しかった。そんな難しい碁でしたが、双方やっていることが揺るぎない。じつに立派な碁でした」
小川六段「決勝戦にふさわしい内容でしたね。それにしても、謝さんも鈴木さんも強かったですね」
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