2016年2月24日(水) 決勝戦~表彰式
決勝戦
決勝は2月24日(水)に東京・市ヶ谷の「囲碁将棋チャンネル」のスタジオで行われた。王景怡会津中央病院杯・村川大介八段ペアvs向井千瑛五段・一力遼七段ペアの好局が披露され、際どい勝負だったが、王・村川ペアが次第に主導権を握って勝ち切った。対局の模様は、3月25日(金)に「囲碁将棋チャンネル」で放送された。
対局の模様
向井・一力ペアが先番。序盤早々大きなコウが起こって大胆なフリカワリになった。弱い白石が出来たが、黒が半分だけ取りに行ったのが判断を誤った。白は冷静に本体を整形して流れをよくした。そのあとも難しい攻防が続いたが、白地が多くて白優勢がはっきりしてきた。王・村川ペアは呼吸が合って終盤まで安定していた。危なげなく5目半勝ちを収めて、ともに初優勝を飾った。
解説者、二十四世本因坊秀芳の感想
「中盤から突然激しくなりましたね。黒が攻めていましたが、白が巧みにかわして優勢を築きました。さすが決勝戦ともなるとレベルが高く、見応え十分の好局でした」
表彰式
優勝した王・村川ペアと準優勝の向井・一力ペアに、滝裕子日本ペア碁協会常務理事から、賞状と賞金が贈られた。優勝ペアには華やかな優勝トロフィーが手渡された。
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優勝ペアの感想
王会津中央病院杯「初めは村川さんの足を引っ張らないか心配でしたが、村川さんが落ち着いているので、失敗してもまだ大丈夫な気がして慌てないで打てました。優勝できて、ペア碁は最高だなって改めて思いました。とてもうれしいです」 ・村川八段「二人で打つのが楽しかった。形勢が悪い碁もあったようですが、よく分かってなくてかえってよかったです。王さんがいい手を打ってくれて助かりました。ありがとうございました」