Pair Go RICOH CUP 2007 〜リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2007〜
大会レポート Tournament Report
興奮さめやらぬ会場内。続いて、この日揃って出席のペアのみに、決意表明のためマイクが手渡された。

まず、小川誠子六段と小林光一九段が並んで歩み出ると、大会審判長の大竹名誉碁聖から「なんだか結婚式みたいだね」と声がとんだ。

小林「今日たまたま席が隣同士になったので、もしかしたら誠ちゃんと組むことになるかな、なんてチラッと思ったんですけど、それが本当になって驚いてます。(小川六段に)なんとか、ベテランの味でがんばりましょうね」

小川「ついていきます。少しでもいい手が打てるようにがんばります」


続いて、マイクを持った加藤啓子五段と依田紀基九段のペアは、漫才のようだった。しばし見つめ合った後に…


加藤「前にもペアになったことがあります。覚えてます?」
依田「…」
加藤「一回戦で負けたんですけど」
依田「君と組んだのなら、優勝したかと思った」
加藤「…着物ステキですね」
依田「ステキな服ですね」


大竹名誉碁聖が、こんどは「お見合いみたいだな」と声をかけていた。
大沢奈留美三段と羽根直樹九段のペアからは、優勝宣言(?)が。

羽根「よろしくお願いします」

大沢「羽根先生とペアを組めて光栄です。…今日はわざわざ名古屋から?」

羽根「(すかさず)はい…僕はペア碁は負け続けているので…」

大沢「私も決勝戦に一回いったことがあるのですが、以来全く…」

二人「では、そろそろ、いきますよね」

司会の鷹西さんから「昨年優勝の鈴木歩三段に、勝つコツをお話していただこうと思います」と声がかかり、こんどは鈴木三段にマイクが向けられた。

鈴木「昨年、張栩名人から『ペア碁は、負けたときは男性棋士が悪いのだから、気楽に打っていいからね』と話していただき、気楽に打てたことが勝因です。張栩名人は本当に優しくて、対局中も、空気が優しい。私が失敗してもポーカーフェイスでいてくださって」

会場からは感心の声がしきりにあがっていた。


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