多忙な梅沢由香里女流棋聖と加藤啓子女流名人が、「遅くなりました〜!」と到着。役者が揃い、いよいよ緊張の抽選会がスタートした。
抽選は、男女それぞれの箱から、一人ずつ、壇上の箱に入った記号つきボールを取っていくという恒例のやり方だ。
奥田二段「私もペア碁の経験は1、2回しかなく、緊張しています。こんな華やかな舞台に立てることを嬉しく思います。よろしくお願いいたします」
毎年名解説で本大会を盛り上げているマイケル・レドモンド九段は、今年は選手として登場。意外なことに初出場だ。「リコー杯とは解説者として長いおつきあい。楽しく華やかな大会で、ファンの皆さんも楽しんでくださっています。私も楽しんで打とうと思っています」
初出場棋士たちに続いて、順次、この日出席の棋士たちがボールを引いていく。梅沢女流棋聖はボールを引くや、「あっ!」と喜びの声をあげた。お相手は黄七段。真っ先に、強そうなペアが誕生した。(もちろん、どのペアも強そうなのですが)
河野臨天元が、謝女流最強位を引き当てると会場からは「おお〜」というどよめきの声。昨年に続き、今年も、棋士たちの間では謝女流最強位の注目度が高いようだ。 小林光一九段とのペアが決まった鈴木歩四段は「お!」と顔を高揚させた。光一九段はこの日は欠席だったが、父君に代わって小林泉美六段が「よろしくお願いします」と鈴木四段とあいさつをかわしていた。