Pair Go RICOH CUP2008 〜リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2008〜
大会レポート Tournament Report

多忙な梅沢由香里女流棋聖と加藤啓子女流名人が、「遅くなりました〜!」と到着。役者が揃い、いよいよ緊張の抽選会がスタートした。



抽選は、男女それぞれの箱から、一人ずつ、壇上の箱に入った記号つきボールを取っていくという恒例のやり方だ。

司会の後藤美代子氏が、「今年は、初出場棋士に意気込みを話していただきましょう」と趣向を発表して、まずは、初出場棋士から壇上に向かった。それぞれの「意気込み」をご紹介しよう。
向井二段「緊張してしまっています。ペア碁の経験はあまりなく、全てが初挑戦です。ペアの先生に引っ張っていただこうと思っています。どうぞよろしくお願いいたします」

奥田二段「私もペア碁の経験は1、2回しかなく、緊張しています。こんな華やかな舞台に立てることを嬉しく思います。よろしくお願いいたします」

続いて、男性棋士。20歳になったばかりのホープ、黄翊祖七段は、はにかみながら壇上に立ち、「初出場ですけれど…抱負といえば…普段の棋戦では優勝できることはないけれど、ペア碁では、相手に合わせれば優勝できるかもしれない。だから、一生懸命がんばって、合わせます」と会場を笑わせた。

毎年名解説で本大会を盛り上げているマイケル・レドモンド九段は、今年は選手として登場。意外なことに初出場だ。「リコー杯とは解説者として長いおつきあい。楽しく華やかな大会で、ファンの皆さんも楽しんでくださっています。私も楽しんで打とうと思っています」

坂井七段の「意気込み」も会場を沸かせた。「僕は対局前には、対戦相手の棋譜を必ず調べることにしています。この大会の場合、3人分の棋譜を調べないとならないので(一同笑)、時間がかかるなあと…。でも、どんなときでも一生懸命やりますので、今回も3人分の棋譜調べをしっかりやろうと思います」

初出場棋士たちに続いて、順次、この日出席の棋士たちがボールを引いていく。梅沢女流棋聖はボールを引くや、「あっ!」と喜びの声をあげた。お相手は黄七段。真っ先に、強そうなペアが誕生した。(もちろん、どのペアも強そうなのですが)


河野臨天元が、謝女流最強位を引き当てると会場からは「おお〜」というどよめきの声。昨年に続き、今年も、棋士たちの間では謝女流最強位の注目度が高いようだ。
小林光一九段とのペアが決まった鈴木歩四段は「お!」と顔を高揚させた。光一九段はこの日は欠席だったが、父君に代わって小林泉美六段が「よろしくお願いします」と鈴木四段とあいさつをかわしていた。

最後に決定したのは、張栩碁聖と万波佳奈四段ペア。張碁聖は、名人戦七番勝負のためこの日は欠席。泉美六段、こんどは夫君に、さっそくメールで知らせていた。

 

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さて、かくして、16組のペアが決定。以下のペア一覧をご覧ください。



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