さて、残るは、一勝一敗ペアの、9路盤による準々決勝進出決定戦だ。新たに女性棋士が代表して組み合わせ抽選会が行われた。このスキマをぬって、控室では、ペアそれぞれが、9路盤の練習を開始した。
第二局で早々と勝ちを決めた佃・小林(覚)ペアは、「30分も9路盤の勉強ができました!」。関西で9路盤大会が実施されていた頃に、解説会の聞き手をつとめていたという佃五段から「いろいろ教えてもらった」と小林は自信の表情で対局場へ向かった。
はたして、「黒番だったら、3手目で白に迫るのがいいと教わったとおりに、3手目でツケていったのが勝因」という小林九段。強敵の小山栄美五段・依田紀基九段ペアをかわして、準々決勝へ駒を進めた。