Pair Go RICOH CUP 2008 〜リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2008〜
大会レポート Tournament Report

さて、残るは、一勝一敗ペアの、9路盤による準々決勝進出決定戦だ。新たに女性棋士が代表して組み合わせ抽選会が行われた。このスキマをぬって、控室では、ペアそれぞれが、9路盤の練習を開始した。



第二局で早々と勝ちを決めた佃・小林(覚)ペアは、「30分も9路盤の勉強ができました!」。関西で9路盤大会が実施されていた頃に、解説会の聞き手をつとめていたという佃五段から「いろいろ教えてもらった」と小林は自信の表情で対局場へ向かった。



はたして、「黒番だったら、3手目で白に迫るのがいいと教わったとおりに、3手目でツケていったのが勝因」という小林九段。強敵の小山栄美五段・依田紀基九段ペアをかわして、準々決勝へ駒を進めた。



「一勝一敗は予定どおりです」と対局場に笑顔で向かった岡田・山田ペア。やはり関西でならした山田は、9路盤に絶対の自信と実績を持っているのだ。ところが、今年は…
数手進んだあたりで、山田の表情がくもってきた。案の定、謝・河野ペアにまさかの中押し負け。今年は、予定どおりにいかなかった。


準々決勝を決めた河野天元は「謝さんがペアだったので心強かった。来週は今日よりもっとうまく打てると思います。皆さんとまた、決勝戦でお会いしたいです」と爽やかに優勝宣言。小川誠子六段に「ダンスをやっている人は碁も強いと、武宮先生がおっしゃっていましたが?」とマイクを向けられた謝女流本因坊は「でも、二局目で負けてしまいました。たぶん、ダンスも足りないと思います」。
「関西勢は9路盤が強いけど、僕は大会に出ていないので…9路盤で打つのは初めてです」と対局前の坂井七段。でも、ペアの小西八段と何局も練習碁を打ち、すっかりコツを習得したようだ。万波・張ペアに見事中押し勝ちして、勝ち残り組に名のりを上げた。
小林(泉)・今村ペアは、榊原・石田ペアを下して準々決勝に進出。「9路盤では敗着を打ってしまったのですが、今村先生に助けてもらいました」と話す小林六段の隣で、憔悴しきった様子の今村九段は「泉美さんのご主人とお父様がいらっしゃるかと思うと…えもいわれぬプレッシャーを感じました」。本心とジョークが半分半分だろうか、会場のファンの爆笑を誘ったコメントだった。

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