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小林泉美「親子対決だったので、父が勝っても嬉しいですし…っていうのも変なんですけど(笑)、私が勝てばもちろん嬉しいですし、だからどっちでもいいかなと気楽に打てました」
泉美六段の「がんばる棋風」と今村九段の「世界一厚い棋風」は、組み合わされるとどうなるのだろうと注目されていたが、「両者がちょうどいいバランスを創っているようだ」と棋士たちがささやき始めていた。これを耳にした今村九段は「そうみたい」と自信の表情。「正直、想像がつかなかったのですが、しっくりきてます」と笑った。 |
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「私がひどい手を打ってしまって。そこから一気に流れが悪くなってしまいました」と無念がったのは鈴木歩女流最強位。ここに小林覚九段が現れて「いやあ、泉美ちゃんを前にしたら、光一先生もね」。すると、後方にいた光一九段が「そんなことないんだよ」と遠くから反論して、一同大笑いだった。 |
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梅沢・黄ペアは「(相手が)強かったよね!」と敵を讃えて反省会がスタート。
でも…梅沢「(自分たちが優勢)かな?と思ったんだけど…」
黄「最初、悪くなかったよね」と、だんだん悔しさがつのってきた様子。実はこのペアと、鈴木女流最強位、佃五段の4名は悔しくて帰るに帰れず、この後、実に2時間近く控室で検討を続けていた! |
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「強かったよね!」と賞賛された小西・坂井ペアは、対局後も冷静で「ペア戦って運だねって、今話してたところです」と小西八段。もちろん、表情は満面の笑みだった。 |
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青木八段は「最初悪くして…途中で細かくしたんですけど、ヨセでおかしくして」と淡々と振り返っていた。悔しさいっぱいだったのは羽根九段。「青木さんの方が冷静に形勢判断してました。僕は勝手に悲観していて。残念でした」羽根九段は、ちびっこレポーターにも「失敗したかな〜と思って、それを余計にひきずってしまいました。 |
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もっとサッと切り替えればチャンスがあったと思います。いい勝負だっただけに、ちょっと残念です。青木さんは少しのことでは動じない。見習わなければだめですね」と答えていた。 |
勝者の河野天元は「最後の方は細かかったのですが、相手が先手ヨセを打ち忘れたので」と、こちらも淡々。でも、表情には自信がみなぎっていた。 |
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佃五段は「はりきりすぎました」と残念そう。「無抵抗でよかったのに、抵抗してばっかり」ペアの覚九段に「気合がいいです」と声をかけられ「気合がよすぎて失敗しました」と応じていた。ここに趙十段が現れ「残念でしたね。また次回がありますから」と嬉しさ満面。その後の会話は… |
佃「大沢さんが時間がなくて手が泳いでるから『変なとこいけ!』と念じたんですけど(笑)」
趙「そうそう、それが、いい所にいくんだよね(笑)。くじ運がいいのかな(笑)」
まるで、漫才をみているようだ。 |
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ちなみに、初日に二連勝して二日目に勝ち上がったペア4組のうち、準々決勝で3組が敗退。唯一、三連勝を果たしたのが、大沢・趙ペアだ。この事実に気がついた趙十段は「おお。真の実力者ということだね」と自画自賛していた。 |
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いよいよ、4組に絞られた。準決勝の顔合わせは以下のとおり。この2局、過去に見られないほど、それはすさまじい戦いになった。 |
大沢奈留美三段・趙治勲十段 VS 小西和子八段・坂井秀至七段
謝依旻女流本因坊・河野臨天元 VS 小林泉美六段・今村俊也九段 |
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